漫画
DRAGONSについて
現実世界ではほぼ全ての文化圏で龍やドラゴンにまつわる神話が存在します。
『ONE PIECE』の世界でもまた、現実と同じように龍やドラゴンは神秘的な生物として考えられているようです。しかし25年以上の連載の中で龍やドラゴンの具体的な情報や生態は明らかになっていない。そもそも悪魔の実の能力者以外、『ONE PIECE』の世界では龍やドラゴンはもはや絶滅種??(そもそも自然に生息していたのか?)
龍やドラゴンの存在はこれからのシリーズで大きな役割を果たす可能性があると思うので、これまでに登場してきたDRAGONS(※龍やドラゴンの総称)の種類を確認してみましょう。
●DRAGON TYPES:龍と竜
『ONE PIECE』の世界には、「龍」と「竜」の2種類がいると考えられます。
「龍」は、神龍の様なアジア風の龍。作中、日本語の読みがなは「ドラゴン」ではなく「りゅう」と書かれている。初めて龍のカイドウを見たルフィも「龍」と区別していた。くねくねした体つきが特徴の一つだけれど、羽が生えていない生き物であることも大きな特徴。
一方、「竜」という文字が付く生き物の読みがなは「ドラゴン」。ポイントは「龍」も「竜」も英語では両方「DRAGON/ドラゴン」と呼ばれているけど、『ONE PIECE』の世界では「龍(読み:りゅう)」と「竜(読み:ドラゴン)」と分けられている。同じような生き物だけど、作中に出てくる竜は洋風のドラゴンのこと。そして一番大きな特徴、そして龍と異なる部分は「羽」が生えている点だ。
つまり見分け方をまとめるとこういうこと。
漢字:龍
読み方:りゅう
英語:Eastern dragon
特徴:羽が生えていない
漢字:竜
読み方:ドラゴン
英語:Western dragon
特徴:羽が生えている
●「龍(りゅう)」について
基本的に羽がなく、東洋風のデザインでながーい体つき。
体から〝焔雲(ほむらぐも)〟という不思議な雲を生み出し、その雲を足でつかむことで空中でも駆けることができ、飛んでいるように見える。
例:
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カイドウ
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モモの助
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例外:りゅーのすけ(カン十郎が描いた絵より生まれた)
●「竜(ドラゴン)」について
羽を持つ竜は二つの種類に分類できると考えられる。足4本タイプと足2本タイプ。二つのタイプのうち、一種しか原作に登場していません。もう一種は番外編のドラゴン。どちらも紹介しよう。
①足4本タイプ
洋画などでイメージされるようなビジュアル。足が4本で背中から羽が生えている。今まで原作に登場したことがある竜は今のところ、この種類しかいません。
例:
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ドラゴン十三號
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ベガパンクの竜 (小型)
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ワノ国の侍・リューマに斬られたドラゴン(「MONSTERS」より)
②足2本タイプ
TVアニメのオリジナルエピソードに登場した〝千年竜(センネンリュウ)〟。こちらは竜を「リュウ」と読むけど、外見では「龍」ではないことが分かります。こちらのタイプのドラゴンの英名は“wyvern”ですが、とにかく漢字どおりだと「竜(ドラゴン)」の分類!
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こちらの竜やエピソードは原作には登場していないけれど、面白いことに原作と関連性もあり、もしかしたら伏線になっていたのかも?
・千年竜の骨「竜骨」は不老不死の妙薬と言われていた。原作ではオペオペの実の「不老不術」や“ある人物”の不老不死の可能性など、「不老不死」についての話題が出てきている。
・ルフィは千年竜とコミュニケーションがとれたけど、見聞色のおかげだったのかな?
・リュウ爺は亡くなったが、新たな命として蘇った。そしてジョイボーイも〝帰って来た〟。
●例外のDRAGONS
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扉絵やイラストに描かれているDRAGONSはあくまでも〝外伝〟の様な存在ですが、もしかして『ONE PIECE』の世界のどこかに生存している、あるいはしていたのかもしれない。
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『ONE PIECE』のゲーム、TVアニメそれぞれに登場した千年竜になりたいタツ(画像左。画像右は少年・ノコ)。本物のDRAGONSではないけど、その姿からなぜDRAGONSに憧れていたか分かりますね! 海ではなく、空を飛びたかったのでしょう。
そして、「天竜人」と竜の関係は未だ明かされていないけど何か歴史的な繋がりがありそう! これから注目するべきところかもしれない!
では、また次回!
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ONE PIECE 66巻(第656話)
ONE PIECE 68巻(第675話)
ONE PIECE 80巻(第803話)
ONE PIECE 101巻(第1023話)
ONE PIECE 103巻(第1043話)
「MONSTERS」(ジャンプコミックス『WANTED! 尾田栄一郎短編集』所収)
『ONE PIECE 尾田栄一郎画集 DRAGON COLOR WALK 10』