フィギュアーツZERO[EXTRA BATTLE SPECTACLE]モンキー・D・ルフィ -業火拳銃- 発売記念スペシャルインタビュー

2023年7月に発売予定のフィギュアーツZERO[EXTRA BATTLE SPECTACLE]モンキー・D・ルフィ -業火拳銃-。今回、このフィギュアの原型師・江頭慎太郎さんにお話を伺いました。貴重なお話に加え、フィギュアの制作現場をONE PIECE.comで特別に公開!

●江頭慎太郎(えがしら しんたろう)プロフィール:
KLAMP STUDIOの主任原型師。長崎県出身。『ONE PIECE』だけではなく、数々の作品のキャラクターフィギュアの原型を担当。

こだわり満載! 迫力満点のフィギュアができるまで

――エフェクト部分も含めると高さ約450mmという超特大のフィギュアですが、どのようにして作られたのでしょうか?

江頭 鬼ヶ島決戦で、ルフィがカイドウに炸裂した〝ゴムゴムの業火拳銃(レッドロック)〟のシーンを再現したフィギュアを作りたいとご依頼いただいて、炎のエフェクトが台座となりルフィを支える構造となるので、まずは全体像をしっかり考えるところから始めました。安定させるポイントを重視しつつ、全体として見た時に安定感が出すぎてしまうのを避けるため、エフェクトの抜け感を作ってバランスをとるなどして構造を考えていきました。

――ルフィの造形について、こだわったポイントを教えてください。

江頭 皆さんに見ていただきたいのは、ルフィの顔です。顔が下を向いているので正面からはあまり見えないのですが、下から覗き込んだ時に「カッコいい!」と思っていただけるように、しっかり作りこみました。本来フィギュアとしては顔や目を見せるのがまず基本なので、今回のフィギュアは顔が見えづらい構図なのですが、シーンをしっかり再現しつつ、フィギュアとしてよりよく見せられる顔の角度や表現などを模索し続け、この形となりました。

――服のしわやマント、麦わら帽など、細かな部分にもこだわりを感じます!

江頭 洋服はもちろん、肌などの彩色にもこだわっていて、衣裳や腕・足にシャドウやハイライトをしっかり描き込んでいます。今回、制作にとても時間をかけさせていただけたことで良いものに出来上がりました。

――今回、キャラクターの造形とエフェクトの造形、それぞれの制作の大変さに違いはありましたか?

江頭 キャラクターはビジュアルやイメージがしっかりあるので、そこに向かって作りこんでいけばよいのですが、エフェクトの制作においては“答え”をずっと探している状態で、とても時間をかけました。炎のパーツ分割も大変でしたし、いろんな面でエフェクトづくりのほうが難しかったですが、自由につくることができて楽しかったです。

――今回のフィギュアは、江頭さんにとってチャレンジな点が多かったんですね。

江頭 大きさも、エフェクトも、キャラクターも、今の自分の全力を叩き込んだものになっています。このフィギュアの元となったアニメシーンはとても迫力があって、めちゃくちゃカッコよかったので、このフィギュアを見て、皆さんにあのルフィの想いがこもった一撃を思い出してもらえたら嬉しいです。

ルフィの超絶フィギュアが生まれた現場を特別公開!

――「原型師」というお仕事について、あらためて教えてください。

江頭 フィギュアの元となる「原型」から、原型に彩色をした見本「デコレーションマスターズ」というものを作るまでが原型師の仕事になります。場合によっては、フィギュアの企画段階から入らせてもらうこともあります。原型師が作った原型が工場で型をとられ、そしてデコマスを元に彩色をされて量産される。その大元を作る仕事です。

――原型は全て手で作られているんですか?

江頭 昔はスカルピー(フィギュア制作に使用されるプラスチック粘土)から作っていましたが、現在はPCで3DCGを作り、それを3Dプリンターで出力したものを元にして、制作しています。

▲今回のフィギュアの3DCGを特別に見せていただきました。

――3Dプリンターで出力したあとはどのような工程なのでしょうか。

江頭 出力したものを元に手で調整していきます。目や口など顔の表情、服のしわなどの細かなディテールはここで作り上げます。それを複製して、彩色していってデコマスを作ります。今回は炎が多いので、レジンなどのクリア素材で複製してそれに色を塗っていきました。

▲原型の複製に彩色をするブース。壁には参考資料として、TVアニメ1015話の業火拳銃シーンのプリントが!

江頭さんが今後チャレンジしたい『ONE PIECE』キャラクターは…!?

――今までも江頭さんは『ONE PIECE』のフィギュア原型をいくつか担当されていると伺っています。元々、原作やアニメには触れていましたか?

江頭 小学生の時からアニメを観ていましたし、「週刊少年ジャンプ」の連載も読んでいました。好きなキャラクターは、エネル、クロコダイル、ギンです。悪役が好きなので、エネルやクロコダイルは、いつか作ってみたいです。

――好きなエピソードやシーンはありますか?

江頭 たくさんあるので悩ましいですが、ゾロがアーロンパークではっちゃんと対戦している時に、ヨサクとジョニーから剣を受け取って、満身創痍ながらも戦うシーンがカッコよくて印象的でした。ゾロも子供の頃からとても好きなキャラクターで、当時ゾロの下敷きも愛用していました(笑)。いつかそのアーロンパークでのゾロの戦闘シーンのフィギュアも作ってみたいですね。

――今後『ONE PIECE』のフィギュア制作において、さらにチャレンジしたいことがあれば教えてください。

江頭 『ONE PIECE』は今回のようにシーンを再現したものが魅力的だと思うので、また名シーンを再現した「フィギュアーツ ZERO」シリーズを作りたいです。あとは、フィギュアの枠から出てもいいかもしれない。照明や日用品といったものをフィギュアと組み合わせたら面白そうだなと。今後もいろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。

フィギュアーツZERO[EXTRA BATTLE SPECTACLE]モンキー・D・ルフィ -業火拳銃-

発売日:

2023年7月発売予定

発売元:

株式会社BANDAI SPIRITS

価格:

30,800円(税込み・メーカー希望小売価格)

サイズ:

約450mm

素材:

PVC、ABS

(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

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