大ヒット上演中!11月25日(土)まで新橋演舞場にて上演スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』レポート!

歌舞伎初心者も楽しめる仕掛けが満載!

2015年の東京を皮切りに大阪、博多で上演、2016年にはシネマ歌舞伎として劇場上映も果たしたスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』。現在、11月25日(土)まで新橋演舞場にて再演中です。

ストーリーは脚本・演出の横内謙介さんが一番泣けたというエースの死からルフィの復活まで(コミックス51巻~60巻)を軸に、第一幕は、ヒューマン大オークションでの大暴れからエース公開処刑の事実を知るまで。第二幕はインペルダウン潜入から脱出、第三幕はマリンフォード頂上戦争が描かれます。

シャボンディ諸島ではオークションの支配人ディスコ(市川猿三郎さん)のアドリブや、ウソップ(井之上チャルさん)によるモノマネを交えた場面説明など随所にコミカルな演出が入っていて場内は楽しい雰囲気に包まれます。さらに、ルフィがハンコックの湯浴みを見てしまうシーンは第一幕最大の見せ場! ルフィとハンコックが立ち廻りをするシーンでは、両者を演じる尾上右近さんが息もつかせぬ早替えを披露してくれます。

写真)海軍の招集に応じ、ルフィをインペルダウンへ連れていくと決心するハンコックのシーンで第一幕は終了。舞台を大胆に使ったド派手な演出です!

第二幕はサディちゃん(坂東新悟さん)によるエース(平岳大さん)の拷問シーンからと重たい雰囲気で始まりますが、ルフィとボンちゃん(坂東巳之助さん)の掛け合いや、ニューカマーランドの原色のセット、浅野和之さんによるイワンコフなどクスっと笑える要素がそこかしこに。

写真)妖しい魅力にどんどん引き込まれるニューカマーランドのレビューシーン

いよいよインペルダウンを脱出しようというシーンでは、ボンちゃんとイナズマ(中村隼人さん)、サディちゃんと監獄署長マゼラン(市川男女蔵さん)、副署長ハンニャバル(市川喜猿さん)による10トンもの水を使った大立ち廻りが!!  客席にも水をじゃんじゃん飛ばしてくれるので、前列に座る際はビニールシートを必ず被りましょう。

写真)階段状の滝を使い、次から次へと現れる看守をバッサバッサとなぎ倒していくシーンは圧巻!

第二幕の最後ではゆずの主題歌をバックにマリンフォードへ向かうルフィへ、エールを送るファーファ―タイムが! 宙乗りになったルフィが客席の上を飛んだり、ニューカマーランドのニューカマーたちが客席に来たり、歌舞伎の枠を超えた演出で会場全体が一体となります! 
このファーファ―タイムを盛り上げるために今回の上演で作られたグッズがスーパータンバリン(税込900円)。たとえ、この一回しか使わなかったとしても、持っていて良かったと思えるグッズになっていますよ!!!

第三幕は白ひげ(市川右團次さん)率いる白ひげ海賊団やエースと海軍とのバトルが続きますが、照明や旗などの小道具、アクロバティックな演出などを入れることでメリハリが付き観客を飽きさせない仕掛けになっていましたよ。

写真)白ひげ海賊団が登場するシーンは鳥肌もののかっこよさ!

プロジェクションマッピングや多様な音楽、舞台セットなどさまざまな演出で、3時間20分(幕間を含めると約4時間15分)の公演時間もあっという間に感じられるスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』。新橋演舞場での公演は11月25日(土)までとなっていますので、見ていない方も既に見た方もお早めに!

※本文中写真のルフィ、ハンコックはすべて市川猿之助さんです。

公式サイトはこちら!

(C)尾田栄一郎/集英社・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」パートナーズ

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