悪魔の実とは
異能を与える〝海の悪魔の化身〟!!
一口かじれば、不思議な能力が身につく果実。どう生育し、どう収穫されるのかは謎に包まれているが、食べた者は超常的な力を得て、〝能力者〟と呼ばれるようになる。能力者は、一般の人々からは異能の者として恐れられることになる。一方、その恐るべき効果ゆえに、その実は1つあたり1億ベリーを下らない価格で取引されることも。
悪魔の実で得られる力は、食べた実によってさまざまで、同時期に同じ能力を持つ実が現れることはない。また、1つの実から複数の能力者が生まれることもない。
そして、何よりも恐ろしいのが、強力な力と引き換えに能力者を襲う、副作用ともいうべき効果。海の悪魔と契約を結ぶことは、能力者に大きなリスクをもたらすのである。
悪魔の実のリスク
能力者を縛る海の悪魔の掟
海の悪魔の化身、悪魔の実を口にしたものは、その瞬間から海に嫌われてしまう。能力者は例外なく、海に入ると力が抜けてしまい、身動きすらとれなくなってしまうのだ。しかも海だけでなく、川や湖、さらには風呂まで、「水のたまっている場所」なら同じような症状が出てしまう。
もう1つは、2種類以上の悪魔の実を食べることができない、ということだ。2つめの実を食べた瞬間、能力者の体は悪魔の呪いによって、粉々に砕け散ってしまうという。
その危険性ゆえに、天竜人が戯れで奴隷に食べさせる、という事例もあるほどである。
悪魔の実の研究
軍による悪魔の実の幅広い運用
悪魔の実が効果をおよぼすのは、人間に限ったことではなく、動物であろうが無機物であろうが、摂取したものに例外なく力を与える。そのことに目を付けた海軍の科学者・Dr.ベガパンクは、独自の研究により悪魔の実の力を応用する技術を多数開発している。
1つは、無機物に実を食べさせる技術。詳細は不明だが、これまでに動物系の悪魔の実を食べて姿を変えた、銃や剣などの存在が確認されている。もう1つは、海軍大将・黄猿の〝ピカピカの実〟 の能力を兵器に応用する技術。これは、パシフィスタに搭載されたレーザーという形で実現している。
そしてベガパンクは〝人造悪魔の実〟の研究も行っているというが…。
悪魔の実の分類
悪魔の実はその効果によって、大きく三つに分類されている。
超人系 (パラミシアけい)
体がゴムのように伸びる、全身を刃物に変える、透明になれる、衝撃波で地震を起こすなど、多種多様な能力を発揮する種。能力者が、原型を留めたまま、能力を発揮するものが多い。動物系にも自然系にもあてはまらない、さまざまな能力を持つのがこの超人系であり、3種の中でもっとも確認された数が多い。
動物系 (ゾオンけい)
動物に姿を変えられるようになる種。能力者は「人型」、「獣型」、そしてその中間である「獣人型」に変身することができる。3つの種の中で、能力者自身の身体能力が変化する、唯一の種である。中には「古代種」「幻獣種」など希少なものもあり、特に飛行能力を持つ種は、現在5種しか確認されていない。
自然系 (ロギアけい)
能力者の体を、自然物、または自然現象そのものに変化させ、自在に操れるようになる希少な種。肉体そのものを変質させるため、物理的な攻撃に対して絶大なる防御力を誇り、自然現象さながらの広い攻撃範囲を持つため、3種の中で最強と言われている。この種への有効な対抗手段は、個々の弱点を除けば〝武装色の覇気〟のみだ。