第1077話
幕引き!勝者 麦わらのルフィ!

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ルフィ渾身の猿神銃がカイドウを貫いた。力を使い果たして意識を失ったルフィは、空から真っ逆さまに落ちていく。同じく意識を失ったカイドウは、大地を砕きながら地中深くへと吹き飛ばされていく。ルフィが地面に激突するその間際、ヤマトが受け止めた。大地の深部にあるマグマだまりへ飛び出したカイドウは、大しぶきを上げてマグマの中へ落ちていくーー。鬼ヶ島のドクロドーム屋上に立ったネコマムシが同盟軍、百獣海賊団に「落下する鬼ヶ島は! 巨大な龍となったモモの助様が受け止めた!!!」と伝え、万感の思いを込めて「おでん様の無念に始まったこの弔い合戦はついに!! わしらの勝利じゃあァ~~~!!!」と叫んだ。喜び、涙を流す麦わらの一味、赤鞘九人男ら同盟軍の面々。その頃、花の都では火祭りが賑やかにその終わりを迎えようとしていた。空船を見つめながら佇むおトコと飛徹。おトコが飛ばした空船には「おとうちゃん ありがとう」と書かれていた。風に乗って夜空高くへ飛んで行く空船。と、どこからともなく康イエの声が聞こえてくる「そうだな、その言葉は……武士として……何よりの誉れでござる……!!!」と。

その頃、鬼ヶ島そばに横たわっていたモモの助が目を開けた。ワノ国とその民を守ってみせると覚悟を決めるモモの助。と、その時大地が揺れ出した。地中深くのマグマだまりには、カイドウ、そしてビッグ・マムが漂っていた。意識を失った彼らの周りのマグマが沸騰しだし、ワノ国のとある近海で海面が熱を持ち沸騰し始める。それはどんどんと激しさをまして、やがてワノ国全土を揺るがす海底火山の大噴火が巻き起こった。その中にあって、意識を失ったルフィは穏やかに目を閉じている。ワノ国天上決戦の勝者、それはカイドウではなく、麦わらのルフィであった。花の都では、いきなり起こった海底火山の大噴火に人々が慌てふためいていた。と、そこへ背中に赤鞘達を乗せたモモの助が空を飛んでやってくる。龍の姿のモモの助にカイドウかと恐怖する民たち。「皆の者! 拙者、カイドウではござらん!!」そう言ったモモの助は変身を解いて煙の中へと消える。煙を見つめる民たちの前に現れたのは死んだと思われていた小紫ーー日和、そして後に続くのはヤクザの大親分、居眠り狂死郎と名乗っていた傳ジローであった。傳ジローは言った。「さて……話せば長いが……ワノ国の新しい将軍をお連れしている……!!!」

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脚本

山崎亮

演出

重矢葉月

作画監督

出口としお、島貫正弘

美術

Dhavee Morato

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