第1059話
逆境のゾロ 怪物！火災のキング

戦いはますます激しくなり、混乱に陥るドクロドーム。ヤマトは、地下にある武器庫へ向かって行く火前坊を発見する。火前坊が触れたものは、みな燃え上がり、城内のあちこちに火の手があがる。このまま火前坊が武器庫へ辿り着いてしまえば、大量の火薬が引火し、鬼ヶ島は空中分解してしまう。それを止めようと、ヤマトは必死で駆ける。一方、ゾロはキングと戦いを続けていた。

キングは閻魔を使いこなすことができないゾロを見かねたように、斬ってくれと言わんばかりに自ら両腕を広げてみせる。すかさず斬りこむゾロだったが、キングが仕込んでいた爆弾が爆発する。更にゾロは大技である『死・獅子歌歌』を放つが、キングにダメージを与えられた様子はない。キングの正体は絶滅したはずの『ルナーリア族』の生き残りで、大昔には『神』と呼ばれた一族だった。閻魔の暴走によって隙を与えてしまい、キングの技をくらって大きなダメージを受けたゾロは、『閻魔』『和道一文字』『三代鬼徹』の三本の刀を手放してしまう。それぞれの刀に秘められた思い出が、ゾロの胸のなかに去来する。どうにか三本の刀を取り戻したゾロに、ふと、イーストブルーの辺境になぜワノ国の刀があったのかという疑問が浮かび上がって来る。