第191回:船大工のガープ

漫画

船大工のガープ

新世界「海賊島」〝ハチノス〟で起きた大事件。今危機に陥っているガープの運命を握るのは、彼の過去の教えと弟子達、そしてクザンだろう。ガープに「海軍の未来」と言われた愛弟子・コビー、そしてガープの一番弟子であったクザン。そんな二人は海兵達の命に関わる戦いに巻き込まれた。

第1088話冒頭、過去回想から始まる。
かつてガープはコビー達へこんな悩ましい〝問題〟を出していた。

この問題にコビーの答えは…

この答えに対し、ガープは「ハズレじゃ!! バカタレ!!」と叱る。
そしてガープ自身の答えは…。

そして第1088話のラスト、ガープは自分の〝答え〟を正しくコビーと若手の海兵達に見せてくれた。長い人生を歩んできた〝伝説の英雄〟ガープは自らを犠牲にして、絶体絶命だった海兵達の命を救ったのだ。

しかし!
面白いことに、ガープの行動は誰もが想像しなかった、全く新しい答えをもたらしたかもしれない!

先のガープの問題の最も難しいポイントは、ボートの数。
ここで言う〝ボート〟は、世界で限られている「援助資源」を表していると考えましょう。そしてこの問題に対し、命の重さを量る〝答え〟を出すことではなく、「どうすれば〝ボート〟の数を増やせるか?」という疑問を出すことが必要なのではないだろうか。

ガープは知らず知らずのうちに〝ボート(援助資源)〟を造っていた。ガープに憧れ、ガープの元で学んできたクザンをはじめとする海兵達はほとんどみな勇敢で強靭に育った。そしてコビー達若い世代の海兵は、未来を担う大事な〝種〟。ガープは海兵達を育てあげることで、長年世界の〝ボート〟を増やし続けていた。そうしたら「ボート一艘で2人しか救えない」問題は解決! ガープが造った二艘目や三艘目が現れて、多くの人々を救える道が生まれるかもしれない! そしてなんと、その〝ボート〟がガープ自身をも救うかもしれない!

今回、海賊島にいた奴隷達を救ったコビーはまさに〝ボート〟。そしてもう一艘、ガープが造った〝ボート〟がその場にいた。それはクザン。

第1088話、ここのガープのセリフに注目してほしい。

「お前達」の〝達〟への傍点が気になるなー!
意図的に〝達〟だけ強調されているよね。ふむふむ…、電伝虫の先にいるコビー達だけじゃなくて、ガープの前に立っているクザンへのメッセージでもあるんじゃないかと思う。そしてそのメッセージはきっとクザンにも届いていると思いたい。

ラストのガープの大笑いがどういう意味を持つのか…。それはクザン次第!

週刊少年ジャンプ 34号 第1088話

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