「『ONE PIECE FILM GOLD』公開記念!麦わらの一味スペシャルリレーインタビュー!第8回はチョッパー役・大谷育江さんがゲストだぞ!」の巻

■初めは一視聴者としてTVシリーズを楽しんでいた

勝平:今回の「ウソップの、これはホントだ! GOLD」は、麦わらの一味スペシャルインタビュー第8回です! 一味のマスコット…と言ったら怒られるんですよね?

大谷:はい、怒りますね。(笑)

勝平:男の中の男、トニートニー・チョッパー役の育ちゃんをお招きして色々お話を聞きたいと思います! よろしくお願いします。

大谷:よろしくお願いします。

勝平:育ちゃんはチョッパー役に決まる前から『ONE PIECE』は知ってました?

大谷:『ONE PIECE』は子供時代のサンジ役で初めて参加して、その時に面白いと思って読み始めました。こう見えて私、心が男みたいで、海賊とか男のロマンにむちゃくちゃ針が触れるんですよ。

勝平:スーッと入ってきたわけですね。

大谷:そうそう。だから、それからはTVシリーズも一視聴者として見てましたよ。ナミのストーリーの時なんて、ルフィの「いくぞ」に3人が「オオッ!!!」と応えるところで私も「行けー!」とか言ってたもん。

(9巻 第81話)

勝平:すごいな、本当に熱心な視聴者だ。

大谷:そうよ。毎回テレビに翻弄されていたから、そういう意味ではファンの気持ちがよくわかります。

勝平:で、その後チョッパー役に決まるわけですね。オーディションでした?

大谷:いえ、オファーでした。チョッパーがTVシリーズに出てくる前に、一度収録スタジオに見学に来てくれと言われ、行きました。

勝平:そういえば、そうでしたね。

■チョッパーの魅力はピュアさ

勝平:チョッパーは出てきた時から一味の中の、ポジションで言えばマスコット的だったけど、今では世界的な愛されキャラになってますよね。

大谷:でも、尾田っちの最初の取り扱いはマスコットではなかったんですよ。

勝平:そっか、そうでした。でも段々マスコット化というか、フォルムもちょっとかわいくなってきましたよね。尾田先生曰く、TVシリーズがかわいくなってきたから、負けてられないと思ってかわいくしたって(笑)。

大谷:(笑)
以前、尾田っちは海賊が主役のストーリーだから自分の中で“かわいい”を封印しようと思ったって確か、インタビューで話してましたよ。私もかわいさは意識していなくて、何にも擦れていないピュアな感じで演じているの。それが、見る人によってかわいいと感じるのかもしれないですね。

勝平:育ちゃん的には自然な流れで今のチョッパーになってきているんだろうけど、最初の頃と比べて演じていて変わった部分ってありますか?

大谷:う~ん、特に意識はしていないけど…
映画のエピソード オブ チョッパー(『ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜』/2008)は、みんなとも打ち解けたあとだったから、きつかったかなぁ。

勝平:関係を1回リセットしなきゃいけないからね。

大谷:そう、自分が誰からも受け入れられないという孤独をもっていなきゃいけないから。『ONE PIECE』に参加した時は、この作品においてはアウェイだったからやりやすかったんだけど、幸せな記憶を消さなきゃいけない…改めてチョッパーってそういう意味ではすごい孤独だったんだなと。

勝平:そういわれると確かに、チョッパーってちょっと寂しそうな目してたよね。

大谷:だから、今も「そんな事言われても嬉しくねーぞコノヤロー♡」と言う機会があるんだけど、最初は本当に言われたことがないほめ言葉だったりするから戸惑いがあったけど、今は知っちゃってるから昔とは言い方がちょっと違くなってると思います。

(63巻 第615話)

勝平:なるほどね。

大谷:ただ、今でもウソップの嘘を信じちゃうピュアさは変わっていないかな。

勝平:もうそろそろ慣れてもいいかなと思うけどね(笑)。でも、そこが一番の魅力かもしれないね。

大谷:そう、そこが最大のなくしてはいけないところなのかなぁ、って思います。あと、誰も信じられなかったチョッパーが病気の人に対しては、どんなのものでも病気だったら治すっていう優しさを持っている。その強さは素敵だなって。

勝平:チョッパーのエピソードも、今思い出しても泣けるよね。反則だよ、と思ったのがパンかじって涙流すシーン。それだけで泣けちゃう絵の力がすごい。
あのパンはチョッパーが欲しかったものすべてを表しているというか…

(16巻 第141話)

大谷:そう。お腹空いてたからとか、おいしかったからとか、心が優しさで満たされたからというのがわかりますよね。


ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、トニートニー・チョッパー役・大谷育江さんにチョッパーについて色々と語っていただきました! 特別版ではチョッパーの好きなところや、映画『ONE PIECE FILM GOLD』に関するお話も聞いちゃいますよ♪


■「角強化(ホーンポイント)」はやんちゃな感じが遊べて面白い

勝平:育ちゃんはチョッパーのどんなところが好き?

大谷:さっき言ったことともかぶるんだけど、きっと治してやるぞみたいな、病気に関しての何とかしてやるっていう折れない信念かな。

勝平:うん。病気なら俺が治すっていう信念だよね。

大谷:下手すると好きな人は治すけど、嫌いな人はいいやって自分の好みが入りそうなところも、すべての人をっていう包み込む大きさというか強さはすごいなと思います。

勝平:チョッパーは分け隔てなく優しいよね。ウソップとルフィが喧嘩した時とかもサンジは「行くな」って言ったけど、薬だけ置いて行ってくれて…

(35巻 第333話)

大谷:仲間だからっていうのももちろんあるんだろうけど、ケガ人を放っておけないんだよね。治療はできないから涙をのみながら薬だけ置いてくる…
そういう、強さがみんな違うから、麦わらの一味は仲間でいられるんだよね。
でも、悪魔の実を食べていないゾロとサンジの方が強いってどうなの?(笑)

勝平:チョッパー十分強いじゃん!

大谷:強くなりましたけど…。「怪物強化(モンスターポイント)」は使えるようになったけど、時間限られているし…

勝平:何ポイントが演じてて楽しい?

大谷:好きなのは「角強化(ホーンポイント)」!

勝平:へぇ~! わし的には「柔力強化(カンフーポイント)」を楽しんでやっていると思ってた。

大谷:「柔力強化(カンフーポイント)」は普通の会話をどうしていいのかわからなくて(笑)。ひし形の口をどう活かすか研究中です。
「角強化(ホーンポイント)」は新世界に入って、すごいやんちゃな感じになったんだよね。

勝平:小生意気な顔になってね。

大谷:「角強化(ホーンポイント)」もチョッパーだから元々ある部分ではあるんだろうけど、“やってやるぜ”ってやんちゃな感じが入るところが遊べて面白い。

■チョッパーが強くなるということに対して初めて前向きになれた瞬間

勝平:育ちゃんの好きなチョッパーの名場面ってどこですか?

大谷:今までは怪物って言われることにトラウマがあったんだけど、「3D2Y」のメッセージがわかって、ルフィのために「本物の怪物にだってなりたい…!!!」というシーン。あ、この子ひとつ成長したなと思いました。

(61巻 第595話)

勝平:あれはグッとくるね。

大谷:強くなるということに対して初めて前向きになれた瞬間だから、私の中であのシーンは彼の成長の過渡期なんですよね。弱虫だとかバケモノだとか、言われることに対して「それは言わないで」っていうことをかなぐり捨ててでもっていう宣言シーンは、私の中でもジーンときたシーンのひとつでした。

勝平:演じている役者さんならではのチョイスだと思うから、グッときますね。
そろそろ映画の話も聞きたいと思うんだけど、完成版を見てどうでした?

大谷:GOLDだった(笑)。本当にゴージャスでした!
2Dで観たんだけど、3Dとか4Dだとどういう風に飛び出すのかなとか、どこで動くのかなとか想像しながら観てしまい、2Dをちゃんと堪能すればよかったと反省しました。

勝平:わしは2Dも4Dも取材で観たんだけど、乗り物酔いする人は動きが緩やかなMX4D™の方がいいかもしれない。

大谷:シートベルトとかあるの!?

勝平:ないない(笑)。

大谷:気持ち悪くなったら中腰で立ったりしてもいいわけ?

勝平:あのね。うちらみたいな身長の人にはびっくりするぐらい足つかないから。

大谷:じゃあ立ちたくても足がつかないってこと?

勝平:そうだね。でも動いてない時もあるから、その時に降りて休憩すれば大丈夫!

大谷:なるほど。どのくらい動くか不安だったけど、途中で降りたりできるならいいね。

勝平:ただ、4Dはアトラクション的要素が強くなってくるから、2Dか3Dでストーリーを把握してから観たほうが楽しめると思います。

大谷:そっかそっか。

■映画でのチョッパーの見どころは“動物”なところ!

勝平:映画の話に戻しますね。
今回、ゲスト声優さんが豪華でしたよね。気になるキャラはいました?

大谷:みんな気になったけど、山路(和弘)さんのテゾーロがかっこよかった!キャラ単体だとテゾーロは完全な悪だから憎たらしいんだけど、役者として見るとそれを演じている山路さんは超かっこいい!

勝平:そうだよね。でも、テゾーロにも悲しい過去があったりして、どこか憎みきれなかったりするよね…他にはいますか?

大谷:かわいいのはバカラ! “ラキラキの実”の能力者だけど実はそんなに悪女じゃないのかもと思いました。

勝平:味方につけるとすごくよさそうだよね。オーディションの時に付いてきてほしい(笑)。
育ちゃん的な映画の見どころはどこですか?

大谷:今回、チョッパーの見どころは“動物”なところです!

勝平:動物なところ…。

大谷:オープニングでサルの衣装を着てたり、天竜人の乗り物になってたりするので。

勝平:あと、久々に“アレ”を脱いだ、ちょっと恥ずかしいチョッパーが見れます(笑)。
では、最後にファンの方にメッセージをお願いします!

大谷:今回、2Dはもちろん、3Dや4Dでも楽しんでいただけたらなと思います。ぜひ体験したいと思っているので、「キャー!」って言っている人がいたら私かもしれません。

勝平:アトラクションとしてワイワイ言いながら乗ったら楽しいと思う。

大谷:ほんとに? じゃあ、“ヤッホー”とか言ってぜひみんなで騒ぎましょう!

勝:それ、すごくいいですね。画面もキラキラだから、みんなで“ヒャッホー”と言いながら観てほしいですね。

大谷:うんうん。そういう声をあげて観てもいい回を作ってもらいたいですね! リピーターの方も違う楽しみ方ができると思うので、ここに提案させていただきます!

勝平:ご提案いただいたところで、今日はどうもありがとうございました。

大谷:ありがとうございました。

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