ウソップの、これはホントだ!


        

「『ONE PIECE』初の絵本発売記念!作者・長田真作さんを直撃したぞ!(前編)」の巻

2018/03/28

★今回のポイント

・絵本誕生のいきさつが明らかに!
・長田さんが選ばれたキメ手とは?
・ルフィ・エース・サボの子供時代が絵本化された理由

勝平:今回の「ウソップの、これはホントだ!」は、好評発売中の『ONE PIECE』初の絵本について、作者の長田真作さんと担当編集の服部ジャン・バティスト哲(以下バティ)さんに色々とお話を聞きたいと思います。よろしくお願いします!

長田・バティ:よろしくお願いします。

左:勝平さん 中央:長田さん 右:バティさん

◆『ONE PIECE』好きな方にお願いしようと思っていました

勝平:この絵本、もともとは昨年発売された『ONE PIECE magazine』の1コーナーでしたよね。

バティ:そうです。『ONE PIECE magazine』で3回にわたって連載されたものに加筆して一冊の本にまとめたものです。

勝平:どのようないきさつで『ONE PIECE』を絵本にしようと思ったんですか?

バティ:『ONE PIECE magazine』の打ち合わせの中で、出てきたアイディアの一つです。
最初は『ONE PIECE』の絵本ってピンと来なかったのですが、よく話を聞いてみたところ「『ONE PIECE』の世界をマンガとは違った形で表現すること」が面白いと感じられたので、コーナー化を決めました。

勝平:そこから長田さんに決まった理由というのは、どんなものだったんですか?

バティ:絵本作家を探す際、決めていたことが2つありました。ひとつは『ONE PIECE』のことが好きで、作品をよく知っている方に描いてもらうこと。もうひとつは、描いてくれる方の作家性に委ねて、こちらから注文を出さないようにしようということでした。その条件に当てはまったのが長田さんで、お会いしてお願いしたところ、快諾していただきました。

◆とても強い印象を受けたエピソードを絵本化しました

勝平:長田さんは、ずっと『ONE PIECE』を読まれていたんですか?

長田:普段、あまりマンガを読まないほうなんですが、その中で唯一連載開始から20年、ちゃんと読み続けている作品ですね。

勝平:ルフィ・エース・サボの子供時代〝不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)〟周辺(第582~589話)の物語を選んだのはなぜですか?

長田:絵本化のお話をいただいてから、コミックスを全て読み返したんですが、短いエピソードながら、物語全体の中でも重要な位置を占めているし、とても強い印象を受けたので「ここだ!」と思いました。

勝平:わしは「不思議だな、珍しいな」と思ったんですよ。このエピソードって3人にいいことがない、暗くて重い話じゃないですか。あえてそれを持ってくるのが面白いなと思って。

長田:ある種、最強の3人じゃないですか。それぞれが後にすさまじい力を発揮していくんだけど、その彼らがまだ何者でもなかった、無力な時代を描いている。『ONE PIECE』という物語の中でも毛色の違うエピソードだなと感じましたし、そこに尾田さんの強い意志を感じました。

バティ:『ONE PIECE magazine』では尾田先生もルフィ、エース、サボをテーマにした描きおろしマンガを描かれましたが、この一致は全くの偶然だったんです。でも、同じテーマの作品が並んだことで、雑誌全体の方向性がくっきりと表れたので、そこはとても幸運でしたね。

勝平:そうだったんですか! 『ONE PIECE』を知らない人が読むと悲しい物語に見えるかもしれないけど、その後の展開を知っていると、また読み味が変わってくる気がします。そういう部分でもいろんなことを想像させてくれる作品じゃないかと思います!

ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、絵本が生まれるきっかけや、今回題材となったエピソード選びのキメ手を直撃。特別版では、絵本が大幅な増ページ・加筆を経て発売されるまでの制作秘話に迫ります!

◆最初にラフスケッチを見せてもらったとき、驚きました

勝平:バティさんからは注文を出さずに自由に描いてもらったとのことでしたが、最初にあがってきた原稿を見たときの印象は?

バティ:絵本といえば子供向け…みたいな固定観念があったのですが、最初にラフスケッチを見せてもらったときは「タッチは全然違うのにしっかりと『ONE PIECE』になっている!」と驚きましたね。その後は各巻の構成を考え、最初は1号ごとに1エピソード、3つのお話を作ってもらうつもりだったんですが、大ボリュームの作品になったので、3号に分けて1つのエピソードを連載していく形にも変わっていきました。

長田:三兄弟の物語は1回分のページ数(16ページ)では描ききれないので、2回目の打ち合わせで相談して、連載という形に変えてもらいました。

勝平:『ONE PIECE magazine』で3回にわたって連載されたあと、こうして単行本化されましたが、雑誌掲載分からだいぶページが増えてますよね…?

バティ:みなさん雑誌で一回読んだことがあるだろうから、その続きも含めて驚きがあったほうがいいだろうと思ってぼくからお願いしました。結局、15ページほど追加で描いていただきました。

勝平:多いわ!(笑)連載もう1回分くらい描いた感じですよね?

長田:でもホント、いくらでも描けますから。迷いもなかったですね。

勝平:描くのにどれくらいかかったんですか?

長田:『ONE PIECE magazine』1冊分のエピソードは2~3日くらいです。加筆分も含めると、今回の単行本にかかった時間は全部で2週間くらいじゃないでしょうか?

勝平:ええーっ!?そんなに早いんですか?

勝平さん、長田さん、バティさんありがとうございました。
次回も独特の雰囲気を持つ絵がスピード感をもって完成するまでの秘密にせまります!

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