『ONE PIECE FILM RED』ルフィ役 田中真弓さん×シャンクス役 池田秀一さん×ウタ役 名塚佳織さんの特別座談会!!

本日、興行収入100億円突破が発表され、大ヒット上映中の『ONE PIECE FILM RED』! 今回はルフィ役・田中真弓さん、シャンクス役・池田秀一さん、ウタ役・名塚佳織さんに映画の内容やお互いが演じるキャラクターについて、そしてアフレコ時の裏話までお伺いしてきました!
さらに池田さんの尾田先生との初対面エピソードも教えていただきましたよ!

※以下には『ONE PIECE FILM RED』の内容に触れる発言があります。まだ映画を観てない方はご注意ください。

「〝RED〟って何?」出演者もオドロキの連続だったアフレコ当初!

――今回の映画の話を聞いた時、また脚本を読まれた際にどんなふうに感じましたか?

田中真弓(以下、田中):脚本をいただく前に、すでに超特報映像を拝見していたのですが、それを見た時に「えー! シャンクス!?」って驚きました。ウタに関しても、今まで一度もルフィの過去や物語には出てこなかったんですけど、今回の映画で〝シャンクスの娘〟として登場して、すごい子が来たなと驚きましたね。

――〝シャンクスの娘〟というキーワードが特報などで明らかになった当初、SNSなどで話題になっていましたね。ファンの皆さんの衝撃度も高かったと思います。池田さんはいかがでしたか?

池田秀一(以下、池田):僕は「今度、劇場版に出ることになりました」って聞いた時、「ルフィと会うわけにはいかないから、それほど登場シーンはないんだろうな」と思っていたんです。
田中:「その頃、一方、シャンクスは…」みたいな登場の仕方ね。
池田:そうそう。「おれのこと、ルフィは思い出してくれんのかなぁ、また…」じゃないけど、回想シーンなどで登場するのかなと気楽な気持ちで構えていたのですが、劇場版のタイトルを見たら〝RED〟って入っているじゃないですか。「ええっ!? 〝RED〟って何? 〝RED〟ってつまり、シャンクスかい?」と少し慌てました(笑)。そのあと脚本を読ませていただいて、「これはなかなかのものだな。もう、これはやるしかない」と思いました。

田中:え? 「やるしかない」って…もしかして断ろうとしていたんですか(笑)?
池田:いや、心持ちを新たにしたってことだよ(笑)。

――その〝シャンクスの娘〟ウタ役である名塚さんは、今回の映画はいかがでしたか?

名塚佳織(以下、名塚):本当に驚きの連続でした。私もシャンクスの娘が出てくるっていうことにすごく驚きました。しかもルフィとも過去に関りをもっていて、そして再会して、という物語自体が面白いので、今回の映画単体でも楽しんでいただけるものになっていると感じました。

ウタは「複雑な女」!? キャスト陣からみた「ウタ」

――今回、劇場版オリジナルキャラクターである「ウタ」が本作のキーパーソンになっていますが、みなさんのウタの印象を教えていただけますでしょうか?

田中:かわいいキャラですよね。ルフィとウタの二人で「チキンレース」をするシーンなんて本当に楽しかったんですけど、個人的にはウタに思うところもあるというか…。ルフィにとってシャンクスというのは、ものすごく頼りになって大好きな憧れの存在だと思うんです。ウタも同じように感じていたはずなのに、なんでシャンクスのことを信じきれなかったんだ、とルフィ目線で思ってしまうところがあって。でも名塚さんと話していて「信じるとか信じないとかじゃなく、ただ、シャンクスと一緒にいたかっただけ」というウタの想いを聞いて「なるほどな」と思う反面、ウタに対してはルフィの「シャンクスがそんなことするわけねえだろ!」という劇中のセリフのように感じてしまうところもありますね。

名塚:ルフィからすると、やっぱりそういう感じになりますよね。
田中:そう。「なぜ信じられなかった?」「なぜそんなふうに思ってしまった?」って感じてしまうんです。どうしても私はルフィ的な主観が入ってしまうんですが、「ウタはただシャンクスと離れたくないだけなんです」って名塚さんに言われた時に、ウタ側からの想いや主観を知ることができたし、面白いと感じました。

――池田さんは〝シャンクスの娘〟という存在、そしてウタ自身にどういう印象がありましたか?

池田:いやあ…シャンクスもやるなあと思いましたね。
田中:やるなあって(笑)。
池田:というのは冗談ですけど(笑)。いや、いい娘ですよね。いい娘なんですけど、僕も真弓ちゃんのように「なぜ?」と感じる点はありました。もしかしたらウタはシャンクス達との間に起きた出来事をそんな単純な問題にしたくなかったのかもしれないけど…。ウタは過去にシャンクスがエレジアで何をしたのかを知っていたうえであの行動を起こした。なんだか複雑な女だなって。
田中:複雑な女よね。
池田:でもそういう複雑なところも面白いと思いました。

――今のお話を聞いて名塚さんはどう思われましたか?

名塚:私も、あれだけ信頼を置いていた人ならば素直に待つこともできたのではないかと思う部分もあるんです。でも、ウタの気持ちとしては何があってもシャンクス達に置いていかないでほしかったというのが一番だったんじゃないでしょうか。そのことをきっかけに、「自分で世界を変えなきゃ」という考え方になってしまったのかなと。若い子特有の思春期的な雰囲気をウタに感じていて、葛藤しながらも「やっぱり納得いかない」っていう境地だったからこそ、あのライブだったのかなと私は考えているんです。ウタがもう一歩、年齢や経験を重ねて大人だったのなら結果は違っていたかもしれません。

――ウタが「自分を求めてくれる人がいるから、みんなのために力を尽くさなくては」と思うように、皆さんもファンの方の前に立つときに同じように感じることはありますか?

田中:もしファンの皆様に「ルフィの声で救われた」と私の声を求めてくださるなら、私は全力で演じたいし応えたいと思っています。そういう部分ではウタに共感しますね。
池田:他作品の話なんですけど、某ロボットアニメの舞台挨拶があった時に、ご来場いただいたお客様のほとんどが40歳以上と思われる男性ばかりだったんです。その作品を40年前から観てくださっているであろう方々を前にして「応援し続けてくれる皆さんのために作品を作りあげていこう」という風に感じたことはありましたね。
名塚:私もウタのみんなには幸せになってほしいという気持ちはとても良くわかるので、そうある為に力になれるのであれば全力で取り組みたいと思っています。

「どうぞお好きなように」谷口悟朗監督とのエピソード

――今回、監督から演技について何か要望はありましたか?

田中:今回、谷口監督が「間尺」を決めないでくれたんです。通常、アニメだと台詞を言う尺が決まっていて、そのなかでどうリアリティを乗せるか考えながら演じます。今回のアフレコでは「田中さんがやりたい芝居をやっていいです」とおっしゃってくださって、尺を気にせず自由に演じられたのがとても嬉しかったです。
池田:でも、その「自由さ」に慣れてないから、つい合わせてしまうんですよ。習性でしょうか。「ご自由に。いくらでもなりますから」と監督は現場で言うんですけど。でもそう言ってくださって、とても楽でした。
田中:声優は合わせるのが仕事っていう部分もあるしね。
名塚:谷口監督は、以前一緒にお仕事させていただいた時も、無理が生じるシーンは融通を利かせてくださったり、役者さんの意見を聞いてくださる方でした。今回もとてもやりがいがありましたし、役に集中しながら楽しく収録もできました。

シャンクスとルフィ…お互いの存在についてキャストが語る! そして今回の映画で池田さんが尾田先生に初対面!?

――田中さんが先ほど「ルフィ目線」の話をされていましたが、ルフィ目線から見てシャンクスとはどういう人物かあらためてお伺いしたいです。

田中:一番会いたいし大好きな人です。そして池田さんの声が優しくて、深くて、いい声! もう本当にずっと聞いていたい声なんです。だけどこの人を敵に回したら、この優しい感じの声はむしろとても怖く聞こえるんじゃないかなとも思いますね。

――「シャンクス目線」では池田さんにとってルフィはどんな存在ですか?

池田:かわいい子じゃないですか。TVアニメシリーズではシャンクスって第4話に出てきて急にいなくなっちゃうから、「ルフィ、おれのことを思い出してくれよな」って、個人的には少しさみしい思いもしていたんです。それから何回か本編に出させてもらったけど、なんかあまり登場しないっていうのも悪くないなと思うようになってきちゃって。そういうシャンクスの立ち位置みたいなものが逆に好きなってきちゃった。
田中:シャンクスは本当に重要なところでしか出てこないですからね。だから今回の映画にシャンクスを登場させることをよく尾田っちが許したなと私は思っていたんですけど、尾田っちが「今回はシャンクスを」と言ったと聞いて「そうだったんだ、じゃあ問題ないね」って納得しました(笑)。

池田:実は僕、今回尾田さんと初めて会ったんですよ。TVアニメが始まって23年以上経ちますけど。
一同:ええ!?
池田:収録などで今まで1回も会ったことがなかったんです。サボ役の(古谷)徹ちゃんにその話をしたら、「僕、尾田先生の家に行ったことありますよ」って言ったんですよ。それで「僕は呼ばれてないよ」なんて会話をした覚えがあるんですけど、ついにお会いすることになって、尾田さんへなんて挨拶をしたらいいかわからなかったんです。それで「どうもシャンクスです」って言ったら、「知ってます」みたいな返事をいただきました。
田中:「知ってます」(笑)。
池田:挨拶を交わす程度の短い時間でしたが、今回会えて本当によかったです。

――最後に、ファンの皆様へメッセージをお願いします。

田中:今回はシャンクス、そしてシャンクスの娘・ウタが出てくるという、本当にすごい映画です! そして今回、いつもの映画とは一味違う戦いに挑むルフィの姿が描かれます。そこにも注目していただけると嬉しいです。
池田:劇場版では新参者なのですが、今回チャンスをいただきましてありがとうございます。シャンクスにぜひご期待ください。
名塚:今回のルフィはとても男気あふれる格好良さがあります! そんなルフィにウタだけではなく、励まされたり救われる方が多いのではないかと思います。この作品がたくさんの方の希望となってくれたら嬉しいです。


『ONE PIECE FILM RED』は〝異次元の〟大ヒット上映中!!

ついに8月27日(土)より第3弾入場者プレゼント「巻4/4〝UTA〟」の配布がスタート! 全国合計300万部限定となるので、ぜひ劇場へお越しください!
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第1029話「淡い記憶 ルフィと赤髪の娘ウタ」

第1030話「新時代の誓い!ルフィとウタ」

8月28日(日)朝9:30には、TVアニメ『ONE PIECE』特別総集編「伝説の記録!赤髪のシャンクス!」を放送しますので、こちらもぜひお見逃しなく!

『ONE PIECE FILM RED』

公開日:

2022年8月6日(土)

スタッフ:

原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:谷口悟朗 脚本:黒岩勉 音楽:中田ヤスタカ キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅将 美術監督・美術設定:加藤浩
色彩設計:横山さよ子 CGディレクター:川崎健太郎 撮影監督:江間常高 製作担当:吉田智哉

キャスト:

田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー 宝亀克寿
名塚佳織 Ado 津田健次郎 池田秀一
山田裕貴 霜降り明星(粗品 せいや)

主題歌:

「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado (ユニバーサル ミュージック)

劇中歌 楽曲提供:

中田ヤスタカ Mrs. GREEN APPLE Vaundy FAKE TYPE. 澤野弘之 折坂悠太 秦 基博

配給:

東映

ストーリー:

世界で最も愛されている歌手、ウタ。

素性を隠したまま発信するその歌声は”別次元”と評されていた。
そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。
色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、
そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきた
ルフィ率いる麦わらの一味、
ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、
今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。

物語は、彼女が”シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出すー。

「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。
ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。
音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。

(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

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