第821話
城内動乱 ルフィ約束の場所へ

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ニワトリ伯爵を道連れに自爆したかに見えたペドロだったが、爆発直前に鏡の世界へ飛び込み、チョッパーたちと再会していた。鏡の世界に面食らうペドロだったが、ここはブリュレがいなければ出入りすることができない。だから安心だと言われて納得する。ルフィとナミが捕えられていることを聞き、石の写しを取りに向かったブルックの身を案じるペドロ。一刻も早く他の仲間たちと合流する手がかりにと、キャロットが描いたみんなの似顔絵を鏡たちに見せたところ、ナミとジンベエが一緒に行動していることが明らかになる。

カデンツァを倒し、3階へと駆け上がるルフィ。その行く手に立ちはだかったのは今、倒したはずのカデンツァだった。おどろくルフィに自分は弟だと名乗るカバレッタ。武装硬化した拳での一騎打ちになるが決着がつかず、激しい打ち合いの末、空腹で隙をつかれたルフィは首を締め上げられ意識を失いそうになる。サンジに騙されていたことを伝えるまではと懸命に堪えるルフィ。だが、サンジを裏切り者呼ばわりした上にバカにされたことでルフィは怒り、その勢いのままカバレッタを押しのけ、渾身の一撃を叩き込み勝利する。

レイジュにジェルマを捨て、逃げるよう説得されたものの、未だ踏み切れずにいるサンジ。一方、城内を逃走するナミとジンベエだったが、増え続ける追手に逃げ場を失う。道を切り開こうとナミが雷雲を叩きつけるが、そこに駆け付けたチョッパーを巻き込んでしまう。新たな追手が来るのは時間の問題、説明もそこそこに鏡の中へ飛び込むようにキャロットは指示する。そのころ、追手を蹴散らしながらサンジを捜すルフィは、サンジの姉レイジュにドアの中に引き入れられた。そして、サンジがさっきまでここにいたと教えられる。

ルフィは、サンジにプリンに騙されていることを伝えたいとレイジュに訴える。レイジュは、すでにサンジがプリンの企みを知っており、恩人や仲間に危害が加えられるのを怖れ、逃げることをためらっているとルフィに伝えた。その話を聞いたルフィは、いざとなれば自分が東の海に行ってでも戦うと答える。そして、そこまで言うとルフィは、空腹で身動きも辛い中、レイジュが食事を用意するのを断り、教えてもらった礼をいうと窓を蹴破って脱出、ふらふらになりながらサンジに会うため約束の場所へ向かう。サンジもまた、ルフィたちへの思いを引きずったまま今更、引き返すことなどできないと呟くのだった…

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脚本

中山智博

演出

鈴木裕介

作画監督

伊藤修一

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