第805話
限界勝負 ルフィと無限ビスケット

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クラッカーと戦い、追い詰められたナミを間一髪で救ったルフィ。後は自分が相手をすると、ナミを下がらせキングバームの中へ入って身を守るよう指示をした。体力が戻ったものの空腹に耐えかねてビスケット兵をかじったルフィだが、固すぎて歯が立たない。だが、どんなに固くても所詮はビスケットだと気づいたナミは“天候棒”を使って、ビスケット兵たちの頭上に雨を降らせた。ナミの目的が読めず、いら立つクラッカーはビスケット兵たちにルフィを襲わせるが、ナミはルフィにビスケットだから食べられることを教える。

ナミが言うように、雨に濡れたビスケット兵たちは固さを失い、ルフィの反撃でバラバラに粉砕されてしまう。これなら食べられると片っ端からかぶりつくルフィ。思いもよらぬ反撃に怒り心頭のクラッカーは手を打ち鳴らし続け、ビスケット兵を増殖させるが、そのたびルフィに壊され、食べられてしまう。ナミから退くようにいわれ、断ったルフィだが、もっと美味しく食べる方法があると言われ、森の奥へ走り出す。休む間もなく疲労の色が見えるクラッカーだが、ここで逃がすわけにはいかないと慌ててルフィたちの後を追った。

一方、ジェルマの城へ通じる鏡を捜すチョッパーとキャロットは、ブリュレに見つかって逃げまわっていた。また兄弟たちに痛めつけられたサンジがレイジュの治療を受けていた。別人のような顔の腫れを抑え、表面上だけは元の姿になったサンジに、戻ったのは自己責任、二度目はないと言ったはずだと釘を差しながら、レイジュはコゼットをかばったことを騎士道と呼び、誰の教えなのかと尋ねた。バラティエでゼフから女を蹴るなど言語道断、そんなことがあれば親として落とし前をつけると教えられていたことを思い出すサンジ。

ナミのアイディアでビスケット兵たちをジュースの川に落とし、味を変えながらさらに食べ続けるルフィ。流石に食べ過ぎたと満腹で身動きもやっとのルフィを前に、キリがないといら立つクラッカーは、キングバームらの裏切りをビッグ・マムに報告すると言い出す。キングバームの言い訳も聞かず、ナミが雨を降らせなければビスケット兵が食べやすくなることもなかったと怒りをぶつけ、クラッカーは決着をつけようとさらにビスケット兵を増殖させる。限界が近づいてきたが、ナミからルフィの食欲に限界がないと言われ、引っ込みはつかないまま、ルフィは半ばやけになり、ビスケット兵を食べ続けるのだった。

詳細情報

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脚本

冨岡淳広

演出

所 勝美

作画監督

北崎正浩

美術

吉池隆司

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