第793話
海遊国家 ジェルマの王ジャッジ

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結婚式に出席するため、サンジの父であるジェルマ国王、ヴィンスモーク・ジャッジを乗せた船がアプリコッ湖に入港した。国土を持たない海遊国家のジェルマは何十隻もの船が移動、集結して国としての形を取っており、その科学力と最強の軍隊ジェルマ66は世界中から怖れられていた。プリンとの結婚を拒み、家族への嫌悪をあらわにするサンジにレイジュは王族に戻ればどんな贅沢も思いのまま、それを楽しめと勧めるが、サンジはかつてジャッジが北の海の4人の王を討ち取った写真を前に悪趣味だと吐き捨て取り合わない。

到着早々、サンジの部屋を訪れたジャッジはいまだプリンとの結婚を了承しないサンジに呆れながら、13年ぶりの対面を果たす。我が子と呼びかけられたサンジだが、ジャッジを睨みつけると父親なんかじゃないと拒絶する。ヨンジとの争いを問われるが、自分の強さがそれ以上だっただけだと言い返す。もはや会話にならず、ならば拳で語ればいいとジャッジに表に出るよう促される。一方、ナミたちを探して誘惑の森を駆けずり回るルフィだが、その様子を見ていた植物たちは不気味な歌を歌い、再びルフィを狙おうとしていた。

負傷したヨンジは手当てを受けながらサンジへの怒りを募らせる。一方、兵たちが見守る中、ジャッジとサンジの決闘が始まった。サンジ目がけ槍を繰り出すジャッジ。その槍先をかわし、足技で応戦するサンジに兵士たちもおどろく。お茶会さえ終われば仲間の元へ戻る、ここに来たのは仲間を守るためだと断言するサンジ。そんなことをしてビッグ・マムの顔をつぶせばタダですむはずはない、家族を捨てるのかと怒鳴るジャッジに、お前らが家族のわけがないと叫び、サンジは幼い頃、城で過ごした辛い記憶を思い出していた。

幼い頃から料理に興味を持ち、キッチンに立っていたサンジだが、他の兄弟たちからは同じ日に生まれた中で一人だけ弱いことを理由に出来損ないとバカにされていた。王族が料理する必要などないと、言いがかりをつけられ暇つぶしにさんざん痛めつけられる。通りがかったジャッジに助けを求めるものの、将来、立派な兵士になれないことを理由に育てる義理もなく、一族の恥だと冷たく突き放された。そのサンジが覇気を使い、自分の槍を止めたことにおどろくジャッジ。剣を取れと促されたサンジはそれを拒むと、自分の手は料理するためにあるとジャッジと睨みあいになるのだった。

詳細情報

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脚本

田中 仁

演出

所 勝美

作画監督

伊藤公崇

美術

吉池隆司

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