ウソップの、これはホントだ!


        

「「エピソード オブ サボ」の監督・古賀豪さんに制作秘話を聞いたぞ☆」の巻

2015/11/25

勝平:今回はですね、11月27日(金)にBlu-ray&DVDが発売される「ONE PIECE エピソード オブ サボ 〜3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志〜」について、監督の古賀豪さんにインタビューしに来たぞ☆ ストーリーを作る際のこだわりや見所など、「エピソード オブ サボ」の魅力を余すところなく聞きたいと思います。よろしくお願いします!

古賀:よろしくお願いします。

勝平:早速ですが、古賀さんは『ワンピース』には初参加ですか?

古賀:いえ、TVシリーズで何度か参加させていただいています。以前、演出を担当したルフィたち3兄弟の子供時代の話は、個人的にもよくできたと思っています。だからこそ今回の「エピソード オブ サボ」の話をいただいたときも、3兄弟の絆の話なら作れると思いましたし、なによりも「やりたい!」と思いました。

勝平:へぇ~、あのエピソードの演出は古賀さんだったんですね。それを聞いて納得しました。
今回の「エピソード オブ サボ」は、今までと違って、TVシリーズでも原作でも現在進行形のストーリーでしたよね。3兄弟の絆がメインだったとはいえ、大変だったんじゃないですか?

古賀:そうですね…ルフィとサボの再会をメインにしようとは決めていたのですが、着地点がはっきり見えなかったので最初は苦労しました。
あとは、「エピソード オブ サボ」の作業を進めていた段階で、原作でも描かれるという話を聞いて急いでストーリーの軌道修正をしたりもしました。

勝平:そうでしたね。アフレコ時にサボとルフィの再会エピソードが「週刊少年ジャンプ」に掲載されて、急遽セリフの修正が入ったのを覚えています(笑)。

古賀:そうなんですよ。原作を読んで「どうしようどうしよう」と慌てていました(笑)。

勝平:そうですよね。ストーリーが完結していないと、そういうことも起こりえますよね。さらに、それまで放送されたエピソードを編集したり、着地点をどうするかといったところも悩ましかったんじゃないんでしょうか。

古賀:おっしゃるとおり、エピソードを足していく作業より、削っていく作業に苦労しました。ルフィの活躍シーンを入れるためには、前半のドン・チンジャオの部分は欠かせないですし、物語全体では、ウソップがシュガーを気絶させるシーンもなくてはならない…。見せ場が多いので、緩急をつけながらまとめていく必要がありました。ただ、「エピソード オブ サボ」としての最後は、サボがメラメラの実を食べて、エースの意志を継ぐと強く誓った時だと初めから決めていました。

勝平:なるほど。あれは、「続きは本編へ!」という自然な流れにもなっていて、見ていて気持ちいい終わり方だと思いました。
ほかに苦労した点はありますか?

古賀:そうですねぇ、サボ視点の話なので、サボの気持ちを追いかけながら作っていく部分が苦労しました。ルフィと再会するまでと、してからの感情の描写には気をつかいましたね。サボはルフィとエースが一番苦しんでいた時に駆けつけられなかったわけですよね。そういった葛藤を抱えながら、かといってネガティブに悩むようなキャラでもないだろうといったところでバランスをとるのが大変でした。例えば、ルフィと再会したあとコアラとの会話で「ブン殴られると思ってた」というセリフがありますよね。ルフィたちを助けられなかった後悔があったから、コロシアムですぐにルフィの前に現れなかったんじゃないかと思いました。だけど、サボの性格だといつまでもウジウジすることはないと思ったので、殴られる覚悟で一歩を踏み出してルフィの前に出た、という流れにしました。

勝平:原作では細かく描かれていない部分をコマからヒントを得て、物語をつなげていくのは大変な作業ですよね。反対に、スペシャルだからこそ実現できたことなどはありますか?

古賀:サボの感情描写もその一つですが、3兄弟の子供時代のエピソードが入れられたことです。涙を流すしかなかった無力な子供時代から、大人になり世界を変える力を身につけたサボのカタルシスを描きたかったんです。個人的にはちびエースが泣くシーンから、サボが闘技場に出る一連の流れに手応えを感じています。

勝平:あそこは本当に感動的でした。ほかにもオリジナルのシーンがたくさんありましたが、オススメのシーンはありますか?

古賀:そうですね…サボとコアラの食事シーンかな。
ここはサボの食べ方をどうしようか少し悩みました。貴族の出身だからひょっとして大人になったらエレガントに食べるようになったかもしれないとか、昔のままガツガツ食べるかもしれないとか…結局編集部に確認しました(笑)。実は、絵コンテを後半のコロシアムのシーンから取り掛かっていたため、まじめ過ぎるキャラになっているのが気になっていました。だからサボの食べ方から、「昔のわんぱくさがここに残っているよ」と表現できたのがよかったと思います。
自由奔放なルフィとエースと正反対のように見えるサボですが、「やっぱり兄弟だったんだな」と思えるようなシーンなので気に入っています。

勝平:確かに、あのシーンがあることで、「この3人は一緒に育ったんだな」ってわかりますよね。

古賀:ただ、描いている時は「ここまで崩していいのか」という議論もありました。何しろ登場当時のサボはカッコイイところしか見せてなかったので…

勝平:今は普通に変顔もするし、性格もちょっとおかしな人っていうことも判明したけど(笑)、登場時は本当に、言い方変だけどかっこよすぎるキャラでしたよね。古谷(徹)さんも最初はどう演じればいいか試行錯誤していたらしくて、「ただただ、かっこいいだけのキャラはいやだ!」とおっしゃっていました。

古賀:アフレコ後、古谷さんとお話する機会があり、「今日はいい仕事ができたよ!」と言ってもらえてとてもうれしかったですね。
あと、サボがメラメラの実を食べた時のシーンも個人的に気に入っています。

勝平:へぇ~。どの辺がお気に入りなんですか?

古賀:自分のなかではちびエースの「おれは死なねぇ!!!」というセリフを、エースの死によってすごく悲劇的なものと捉えていたんです。だけど、サボがメラメラの実を食べて、エースの意志を継ぐと聞いた瞬間、その言葉の意味合いがまるで違ってきて、すごくポジティブなセリフに思えるようになりました。

勝平:そういう狙いもあって、あの回想シーンを入れたんですね。古賀さんのお話を聞いてもう一度観たら違った面白さがあるんだろうな。もう観た人もまだ観てない人もぜひ、この「ONE PIECE エピソード オブ サボ 〜3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志〜」のBD&DVDを手にとってみてください!
わしももう一度観るぞ~☆

ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、「エピソード オブ サボ」についての制作秘話を、監督の古賀さんにインタビューしました。特別版では、収録しきれなかった制作時やアフレコ時などのエピソードを、お二人に語っていただきましたよ☆

勝平:アフレコの時では絵が全部入っていなかったので、放送を観て絵の綺麗さにびっくりしました。放送後、尾田先生から「すごくよかった」と連絡がきたくらいです。

古賀:キャラクターデザインを担当した市川慶一さんのお力です。すごく上手な方なんですが、サボのドングリまなこをかっこよく描けるようになるまで時間がかかったと聞きました。

勝平:なるほど。言われるとドングリまなこってかわいいイメージですよね。(笑)
今回の「エピソード オブ サボ」では、麦わらのメンバーはわりとのびのびやらせていただきましたけど、監督からほかのキャストさんに演技の指導などはされたんですか?

古賀:いえ、特別なことはしていません。
盛り上がりの部分が少し気掛かりでしたが、『ONE PIECE』は素晴らしい役者さんばかりなのでしっかり盛り上げていただきました。

勝平:2時間に凝縮している分、ほぼ見せ場でトップギアからどうメリハリをつけていくかというところが大変ですよね。

古賀:はい。なので、通常の盛り上がりシーンのアベレージを上げつつ、より盛り上げる所をさらに上げてもらうという無茶な要求をすることになりました。

勝平:しかもTVシリーズより、気持ちの整理をつけられる時間が短いので、瞬時に気持ちを切り替えて、感情を凝縮してお芝居をしなければいけないから難しいですよね。今までの「エピソード オブ」シリーズも、主役は毎回大変でした(笑)。
演じる側もですが、制作現場も大変だったんじゃないですか?

古賀:毎日、起きてから寝るまでずっと絵コンテを描いていて、記憶があまりないんですが…

勝平:古賀さんは絵コンテを描くのは早い方ですか?

古賀:早くないですね。ただ、時間が限られていたので、ノルマを課されていました。週に200カットあげるよう制作のスタッフから鬼のような催促がきていたおかげで、早く描けました。
30分のTVシリーズの場合は、大体40日で300カットなのですが…

勝平:それめちゃくちゃ大変だったんじゃないですか(笑)!?

古賀:もう余計なことを考える余裕もなく、ひたすら描いていました。

勝平:本当にお疲れ様でした(笑)。監督の涙の結晶を11月27日(金)にはもう一度観られるようになるんですね。ということで、こちらが「ONE PIECE エピソード オブ サボ 〜3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志〜」のBlu-ray&DVDです!! 

古賀:お~、表紙のサボがかっこいいです。初回生産限定版もあって豪華ですね。

勝平:監督も初めて見たんですか? 

古賀:はい、今日初めて実物を見ました。

勝平:「エピソード オブ」シリーズのパッケージは毎回かっこよくて、わし好きです。今回の初回生産限定版のパッケージの色は落ち着いたグレーで、表紙はもちろんサボです。
そして、初回生産限定版には3つの特典があります! 「"エピソード オブ サボ"オリジナルスマホスタンド」と「サボの帽子型メモクリップ」、「「メラメラの実」メモ帳」になります。
初回限定なので、欲しい人はお早めに!

勝平さん、古賀さんありがとうございました!

「ONE PIECE エピソード オブ サボ 〜3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志〜」のBD&DVDは11月27日(金)発売です! ぜひ手にとって見てみてください☆

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