ウソップの、これはホントだ!


        

「ロー役・神谷浩史くんと熱~くロー語りしたぞ!」の巻

2015/09/16

勝平:今回の「ウソップの、これはホントだ!」は、TVシリーズでも大活躍中のトラファルガー・ローを演じる神谷浩史くんにお越しいただきました~(パチパチ)。ドフラミンゴとの戦いも佳境に入ったこのタイミングで、ローというキャラクターについて根掘り葉掘り聞いてみたいと思います。よろしくお願いします!

神谷:よろしくお願いします!

勝平:早速ですが、ローはいまだに謎の多いキャラクターですけど、第一印象ってどんな感じだったんですか?

神谷:いやもうほんとに、謎の男でした。(笑) 
2年前のシャボンディ諸島が最初の登場だったと思うんですが、“懸賞金一億超えのルーキーで、新世界を目指している海賊団のリーダー”くらいしか情報がなくて、どう演じていいかまったくわからなかったです。ほかのルーキーの方が逆に印象深かった気がします。例えばキャプテン・キッドは単行本の背表紙にもなってますし、キャストが浪川大輔さんだったので今後メインになるんじゃないかなと思っていました。

勝平:でも、ローはその中でも一番やばそうな感じがしました。
そんな謎の多い役だけど、キャスティングはオーディションでしたっけ?

神谷:いや、違います。その当時のプロデューサーさんに声をかけていただきました。最近になってそのプロデューサーも言っていましたが、こんなに出てくる役になるとは思いませんでした!

勝平:わしも。(笑) ローは頂上戦争でググっと出てきたもんね~。
あそこからルフィにぐっと接近したというか、同盟を考え始めたかもしれないと勝手に感じたんですけど…

神谷:そうかもしれないですねぇ。
ローの過去やドフラミンゴとの関係を知ったうえでルフィとの出会いを振り返ると、天竜人に逆らったルフィを見て何か可能性を感じたのかもしれませんね。勝手な推測ですけど、それなら頂上戦争でルフィを助けた理由もなんとなく分かる気がします。ただ、当時は何も知らなかったわけですから、正直あそこでローの出番があるとはまったく予測できませんでした。ローの再登場は少なくとも5年か10年後かになると思っていたので…(笑)
でも、赤犬の攻撃に倒れたルフィをローが助けたときは「このためのキャラだったのか…」と思い、ルーキーとしての役割はこれで終わりなのかと思っていました。
そうしたらパンクハザードでまた…割と早い再会でした。(笑)

勝平:パンクハザードで登場した時は「あれ?ベポたちどうしたの?」「一人になっちゃったの?」と思いました。(笑)

神谷:僕も「???」でした。(笑)

勝平:謎のベールに包まれていたローですけれども、過去編で少しずつ人間像が見えてきましたね。
神谷くんはローの子供時代も演じましたが、どうでしたか?

神谷:原作で過去編を読んだときどうしても演じたいと思っていました。
ローって最初カイドウを引きずり下ろすためルフィに同盟を持ちかけましたけど、実はドフラミンゴを潰したいという思いがあったり、読者にとって本心がわからない怪しいヤツだったじゃないですか。

だけど、そこに至るまでの壮絶な過去を知って「ローの子供時代も演じたい!」と思ったんです。
どうしてもやりたかったので、プロデューサーさんに話をしたらオーディションをやる事になりました。

勝平:そっちがオーディションだったんですね。(笑)

神谷:そうなんです。
その時はまだ単行本もなかったので、ジャンプのコピーを渡されてアフレコ終了後にセリフを読みました。確か勝平さんに「神谷くん何やってんの?」と言われて「この後オーディションなんです」というやりとりをしたのを覚えています。(笑)

勝平:わしも覚えています。何のオーディションなんだろうなぁと思っていました。(笑)

神谷:ほかに候補者がいたわけではないので厳密に言うとオーディションではないかもしれませんが、声を聞いていただいて演じられるかどうかを判断してもらうという流れだったと思います。

勝平:ビジュアルに合わせるため子供時代を別の方が演じることが多いけど、キャラクターに一貫性が出るので同じ人が演じられるならそれがベストですよね。
コラさんとの出会いはローにとって人生のターニングポイントなので、そこを演じられるということはこれからローを演じていくうえで肝になるんじゃないかなと思います。
ちなみにローの過去を知って演じ方は変わったりしました?

神谷:演技に関しては特に意識しているわけではないですけど、ローの過去を知ってからと知らなかった時の芝居はやはり多少違ったりします。初期のローはどちらかというと、声を抑えてクールな感じで演じてたんですが、物語が進みローの人間像が見えてくるにつれて演技の幅が広がったと思います。

勝平:それ、すごくわかります。
ローが麦わらの一味と行動し始めた頃のセリフで「おれはパンは嫌いだ」というのが、すごく印象に残ってて、アレがあったから一気に親しみしやすいキャラになった気がします。

神谷:そうですね。
実は頂上戦争での「おれは医者だ!」というセリフのとき声を張らないでくださいと言われたので、クールな演技を心掛けていました。
だけど最近は普通に感情を出したり、叫んだりできるようになったので「おれはパンは嫌いだ」以降ある程度容認してもらえたのかな、という気がしています。(笑)

勝平:(笑)
わしは、「おれはパンは嫌いだ」が印象に残ってますが、神谷くんが一番印象に残ってるセリフは何?

神谷:自分のセリフではないんですが、コラさんの「愛してるぜ!!」の言い方に「うわこう来たかぁ~!」と思いました。ローのセリフだと、うーん…「おれは医者だ!」と「ドレーク屋、お前何人殺した?」が印象的です。あとは、諏訪部さん…じゃなくてヴェルゴをぶった斬った後「歯車を壊したぞ」というセリフも印象深かったですね。

勝平:ヴェルゴを斬った時点では、2人がどういう関係だったのか全然わかってなかったよね。

神谷:わからなかったですね。
ただ、あのシーンってすごいバランスで成り立っているんですよ。ローは冷静な表情だったんですけど、ヴェルゴを含めて背景も何もかもを真っ二つに斬っていて、それが彼の内側に秘めている激しい感情を表現しているように感じました。だから、あのシーンはすごい印象に残っています。

勝平:すごい!なんかゾワゾワってきた!

神谷:大きい声を出さないでくださいという演出が付いていたので、冷静に演じたんですが絵としてローの熱さが成立していたので、良かった!と思いました。

勝平:パンクハザード編で歯車を壊したローが、ドレスローザ編では過去とけじめをつけることになるのかな。でも、ドレスローザ編が終わってもローと麦わらの一味の旅はまだまだ続きそうな感じですよね。サンジたちと合流して、ベポたちのところに行かないといけないし!

神谷:そうなんですよ。ゾウにいるというようなことを言ったきりもう2年くらい経ってます?

勝平:現実では2年くらい経ってるけど、作中だと今朝のこと? (笑)

神谷:わりとさっきみたいな。(笑)

勝平:衝撃だったよ~。ローがドフラミンゴに「今朝お前はCP0を動かした」っていうセリフを聞いて、キャスト陣全員「けさぁ!?」という顔になってたよね。(笑)

神谷:濃厚な時間を過ごしていますねぇ、僕たちは。(笑)

勝平:この対談も濃厚で、名残惜しいのですがそろそろ時間です。
神谷くんありがとうございました!!

ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、ローを演じることに対する思いや、印象的なシーンなどを教えてもらいました! 特別版では、過去編についての思いを語っていただきましたよ!!

勝平:過去編ではローの子供時代も演じられていますが、とくに気をつけているところとか意識しているところはありますか?

神谷:悲惨な過去を背負っているので、「人間なんか信じない」「人間には悪意しか無い」という思いを意識して演じました。やや短絡的な発想という思いもあるけど、そこは子供だったのでということで自分を納得させています。(笑)

勝平:過去編から話が現代に戻ってきた時、「もうあのちっちゃいローの声が聞けないんだ…」とちょっとさみしい気持ちになりました。あと、あまりに違和感がなかったので、大人のローの声を聞いて「そういえば神谷くんはもともとこっちのローだったんだ」って思うくらいでした。(笑)

神谷:そういうふうに言っていただけて、本当にとても幸せです。

勝平:過去編といえば、コラさんの話も欠かせませんよね。

神谷:はい。コラさんが山寺さんだと聞いた時「こりゃすげえ人来たぞ!」と思いました。前にも言いましたけど「愛してるぜ!!」の演技が、もう思い出しただけでも泣けるんですよ。
最初コラさんのことは「何こいつ?」と思いましたけどね。(笑) なにせ子供というだけでムカついて外にぶん投げちゃうような人ですよ。はっきりいって正気とは思えないですよ。そりゃあローも「ぶっ殺す!」って怒るに決まってるじゃないですか。

勝平:そのあとのコラさんとセンゴクとのやりとりを見ると、わざと邪険に扱ってファミリーから遠ざけようとしてるんだろうけど…やりようはあるよね。(笑)
でも、コラさんも子供時代から色々苦労していてかわいそうですよね。

神谷:理想主義者のお父さんで苦労してましたね。お父さんは絵に描いたような善人だから、現実を見てないというか他人の悪意に気づけないというか、正直に言うと『ONE PIECE』の世界で生きにくい人間なんだと思うんです。

勝平:そうなんだよね。そのせいで妻も子供も大変な目に合ってるし、ちょっとお父さんに「認識が甘いゾ」と言ってやりたい。

神谷:実は僕、ドフラミンゴのお父さんの「私が父親でごめんな」というシーンで、親殺しという悲壮なシーンなのにまるで泣けなくて、代わりに父親への怒りでいっぱいになったんですよ。

勝平:あそこはドフラミンゴの方の気持ちになるんですよ。「父上はなんてことしてくれたんだ!」ってね。

神谷:原作の時はまだそれほど感じていなかったんですけど、アニメになってセリフを音として受け止めた時に、「あっ、こいつ理想主義者でとんだボンボンなんだ」「こいつダメだ、ついていけない!」というドフラミンゴの気持ちがすごくわかったんです。

勝平:そんな二人に挟まれたコラさんは不憫です。

神谷:コラさんは子供の頃から天竜人と普通の人間の両方の感性を多分持っていたんだと思います。だからこそ、スパイという特殊な任務もできたんですよね。

勝平:適応できなかったドフラミンゴと違って、コラさんは何も悪いことをしていないのに磔にされて本当にかわいそうだと思いました。

神谷:過去編ではローの心情はかなり描かれていましたけど、コラさんがローをDと知って急に態度を変えた理由とか謎はまだありますよね。
実は、そこだけは違和感があって、ぶん投げるようなことをした男が急に逃げろと言い出すその気持ちがわからなかったんです。でも、山寺さんの声の存在感と説得力で、「この人何か知ってるんだ!」「なんかこの人の言うことを聞かなきゃいけないんだ!」と思わせてくれたんですよ。

勝平:なるほど。山寺さんも本当はわしらと同じで何も知らないはずだけどね。(笑)
そう言われてみると過去編の最後の部分、オンエアでどうなるかものすごく楽しみです。

神谷:どんなふうに受け止められるか気になります。

勝平:最後にファンの方にメッセージをもらえますか。

神谷:勝平さんとの話が楽しくて、自分の感想とか見方を色々話しましたけど、全部忘れてください!作品を純粋に楽しんでいただくことが僕の願いなので、ニュートラルな視点で今後も『ONE PIECE』を応援していただけるとうれしいです。

勝平:神谷くん今日はありがとうございました。

神谷:ありがとうございました!

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