「プリンの新たな一面が明らかに!?!放送後だから話せる裏話を、沢城みゆきさんにインタビュー!」の巻

■周りの方の演技にも助けられながら印象づいた、プリンの初登場シーン

勝平:プリン役に決まった際のエピソードはありますか?

沢城:ありがたいことに指名して頂いたんですが、「かわいらしく嫌みがなく自然で素直な感じ」という役には大変苦手意識があり、自分から「オーディションしてください」とお願いしました。

勝平:うそーん、そういう役やっとるやん(笑)。
ということは、オファーが来たのにオーディションして欲しいと頼んだってことですよね。

沢城:十代からお仕事をさせていただいているので、どの時代の演技がいいと思っていただいているのか不安なときがあるんです。今回は特にプリンの新たな面が見えてからの差が欲しいというのもあって、心配でした。

勝平:ホールケーキアイランド編って、ちょっとデフォルメして演じた方がはまりそうと思う個性的なキャラクターが多いじゃない。その中でみゆきちゃんがナチュラルなセリフでスーッと入ってきたときに、存在感があっていいなと思いながらわしは聞いていました。

沢城:視聴者の皆さんが「プリンは素直でかわいい、いい娘」と刷り込まれるくらい、周りのキャラクターがリアクションしてくれるのに助けられた部分が多いと思います。ブルックが特にそうでした!

(83巻第828話)

■本当のプリンはホールケーキアイランド編が終わるまでわからない

勝平:みゆきちゃんは役作りをするときに、どういう部分をフックにしてアプローチしていますか?

沢城:そのキャラクターが一番大事にしているものですね。それを大事にすれば、マイクの前に立てると思っています。

勝平:プリンについてはどうでしたか?

沢城:プリンに関しては結構長い間、周囲に本性を隠して騙しているじゃないですか。なので、当初はどの時点のプリンを核にして演じれば良いのか、難しいなと思っていました。でも、実はホールケーキアイランド編が終わるまでは本当のプリンがどれなのか、わからないですよね。

勝平:確かに、演技力がビッグ・マムのお気に入りだって本人も言っているくらいだから、一体いくつの顔を持っているんだろうって感じさせるしね。

(85巻第850話)

沢城:そうなんですよ。だから、今描かれているものを素直に演じていけば、最後に視聴者の皆さんがプリンというキャラクターを完成させてくれると思っています。先の話を知っているがゆえの欲や陰りが、声色に一切ない方が面白いキャラなので、その場その場で自分自身が感じた通りにプリンを演じようと自分に言い聞かせています。

勝平:その狙いは今まで変わらず?それともオンエアが始まってみて自分の中で変化したりしました?

沢城:当初は一貫性を持たせようとしていました。ですが、アニメ『ワンピース』は独特の尺間なので、一つのシーンだけでキャラクターが成り立っている方が見ていてわかりやすいのかもと気づき、それからはその点を大事に演じています。

勝平:ベテランと呼ばれる人たちが役を作るのにあたって色々と試している姿が見られるのも、『ワンピース』ならではですね。ドレスローザ編のレベッカ役の林原(めぐみ)さんも、キュロス役の(小山)力也さんに「戦わなくていい」と言われて何もできない辛さを学んだって。


※レベッカ役の林原めぐみさんとの対談はこちら!
「2/26(日)放送に再登場!レベッカ役・林原めぐみさんと役について深イイ話をしたぞ!」の巻

「レベッカ役・林原めぐみさんと対談!守られ系ヒロインを演じるうえでの役作りについて聞いたぞ!」の巻


沢城:私もその気質があるんですけど、林原さんも一人で生きていける系のキャラクターを演じることが多いですよね(笑)。「助けたい」「守りたい」と思ってもらえる雰囲気をかもし出さないと支えてはもらえないから…その雰囲気はどうしたら手に入るんでしょうね。

勝平:いやいやいや、ちゃんと雰囲気出せてるって(笑)。
新たな面が明らかになってからの芝居も、声のトーンを大きく変えずに演じていたので、とても興味深かったです。

沢城:音色を変えれば簡単に「変化」を表現できるんですが、声のトーンは同じで二面性を出すというのが普段より難しい部分ではありました。最初は、音を変えることが効果的かと思ったんですけど、「あくまでも、学校のマドンナの裏の顔をうっかり見ちゃった感じ」という深澤SDのアドバイスをヒントにしました。レイジュに対してもとっちめたいというより、そんな自分に酔ってどんどん悪い方向へ行ってしまったのだと思うと、あれこそが演技なのかもしれないなと。たくさんのことを考えながら、12/10(日)放送回のアフレコを終えました。


ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、プリン役の沢城みゆきさんに役に決まったときのエピソードや演技についてお伺いしました。特別版ではプリンと麦わらの一味の今後についてお二人の考えを聞いちゃいましたよ!


■サンジとプリンのこれからの関係が気になる

勝平:ルフィとハンコック、ゾロとたしぎみたいにこれからのサンジとプリンの関係性も気になるところですよね。これから麦わらの一味vs四皇になったときにプリンの立ち位置ってどうなるんだろうと個人的にすごく気になる。

沢城:プリンの通常の状態がまだ見えてないじゃないですか。本当に彼女が自分を偽ることなく、賢く頭を使ったらどう考える人なのか、自分の好きな人だけがうまくいけばいいと思う人なのか、親を大事にできる人なのか、我に返った状態を見ていないからわからないですよね。

勝平:そうだね、確かに素の部分ってまだ見えていないから、その辺も楽しみですね。
では、最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

沢城:声の入ったプリンも愛していただけていたらそれ以上のことはありません。二面性的な部分も含め、動画になることによってより魅力が伝わる要素が多いキャラクターだと思うので、アニメで存分に楽しんでいただけるように励んでまいります。
サンジとプリンがどこへ着地するのか…!最後までご並走いただけたらいいなと思っています。今しばら~く(笑)お付き合いください。よろしくお願いします。


勝平さん、沢城さんありがとうございました!ビッグ・マム達の真の狙いが明らかになり、ますます熱くなるホールケーキアイランド編!続きは毎週日曜朝9時30分からの放送でお楽しみください!

そして、沢城みゆきさんのサイン入り台本が抽選で3名様に当たるプレゼントキャンペーン実施中!ONE PIECE.com公式Twitterをフォローし、該当ツイートをリツイートすると応募完了!12/24(日)23:59まで受付中です!

山口勝平さんに応援メッセージを送ろう! みんなからの激励や要望を大募集!!

オススメコンテンツ