TVアニメ『ONE PIECE』15周年記念スペシャルインタビュー【part2】!!

15周年記念ビジュアルを担当された中谷友紀子さんのコメントが到着!

1999年の放送開始から15周年を迎えた、TVアニメ『ONE PIECE』!
15周年記念ビジュアルを担当された中谷友紀子さんに、貴重なラフ案とともに、
デザインするにあたってのコンセプトや注目ポイントなど語っていただきました!


―どのような経緯でご担当されることになったのでしょうか?

15周年ということで大々的に、ド派手におしていきたいとのオーダーでした。

―15周年の特別衣装ということで、まず最初にどのようなデザインにしようと思われましたか?また、デザインが固まっていく過程(あればラフ案など)や、最終的に採用したモチーフやコンセプトなども教えていただきたいです。

まず初めに提示された大きな要素は「金色」「海賊」の2つで、そこに各キャラクターのイメージカラーを重ねて、個々が際立つものにしたいとのことでした。
ゴージャスさをメインに置くのならあまりラフさが出ないように、と中世っぽいカッチリと着込んだようなイメージを下地にしました。海賊の要素は腰にグルグル巻いた布や銃などの小物、帽子などで出せたらいいなと思いそれらを足していきました。

―最も大変だったこと、特に気をつけた点はありましたか?
 
各キャラクター特有のシルエットを壊さないよう念頭を置いてデザインしました。ルフィだったら裾広がりになるように、など。

―今回のデザインの中で最もやりたかったこと、また、ぜひ注目してほしいことを教えてください。

通常の本編では通らないような、パーツをたくさん盛り込んだ物にしてやろうとの意気込みはありました。なので、まさか新オープニングであれだけ動いているとは思わず、大変申し訳なくなりました。

―特に今までの衣装と大きく違うのがキャラクターのイメージカラーで統一した色だと思うのですが、これはどのような思いでデザインされたのですか?

金色をどのパーツに使うか、まではざっくりと指定させてもらったんですが後は完全に色彩設定の堀田さんにお任せした形です。

―ゾロが金魚(ですよね?)の柄の上着を着ており、ちょっとかわいい印象なのですが、これはどのような思いや狙いでデザインされたのですか?

ラフの時点では植物のようなものを描いていたのですが、美術デザインの吉池さんのアドバイスを受け金魚と蓮の柄に変更しました。ずいぶん可愛くなってゾロとのミスマッチさが気に入っています。

―特に女性二人の衣装がかわいくて素敵だな、と思ったのですが、こちらもデザイン上でのモチーフや、どんな思いや狙いでデザインされたか、よろしければ教えてください。

ナミはボリュームをトップに、ロビンはボトムに広がりを持たせて、それぞれのイメージに沿うようにシルエットで表現しました。ナミは元気にかわいく、ロビンは大人っぽくなるように、と。

中谷さんありがとうございました!
TVアニメ『ONE PIECE』は15周年を迎え、新オープニングにて絶賛放送中です。
15周年記念ビジュアルを使用したグッズ、イベントなども続々登場予定ですので、
ぜひ、衣装にも注目してみてくださいね!

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