第883話
夢の一歩 しらほし太陽の下へ!

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人々から熱烈な歓迎を受け、戸惑いながらも手を振って応えるしらほし。ハンコックに並ぶという噂にたがわぬその美しさにモルガンズも夢中になってしまう。しらほしは初めて見る木にはしゃぎ、ガープにこれが森なのかと尋ね、木だと教えてもらう。しかし、その行く手を塞ぐかのように、サボの義弟で、王族と結婚してゴア王国の王となったステリーが立ちはだかった。ガープに向かってゴア王国が故郷なら、自分の部下のようなものだから従うよう虚勢を張るステリーだが、そんな理屈は通じず逆にくそガキ扱いされてしまう。

ステリーを義弟かと聞かれ、サボはエースたちと過ごした日々を思い出す。貴族の身分と家を捨て、義兄弟となったエース、ルフィと3人で自由に生きることを願っていた幼き日のサボ。しかし、父の手によりエース、ルフィが捕えられ、二人を助けるために家に戻る。その後、養子となっていたステリーからグレイターミナルの焼き討ちを教えられて絶望し、たった一人で海へ出たが、運悪くシャルマック聖の船の前を横切って怒りを買い、船は沈められ、瀕死のところをドラゴンに救われたことで、その運命は大きく変わったのだった。

死んだと思っていたサボが生きており、革命軍の№2となっていた。サニー号ではサボの話題となっており、サボが自分の父親と一緒にいるのはどんな気持ちかとチョッパーに聞かれ、父、ドラゴンとは一度もあったことがないからわからないと答えるルフィ。あの時、サボが死んだものと思い、泣きじゃくるルフィを叱りつけたエースは自分たちが旅立つ時を17歳と決め、船で海に出て海賊になると決めた。そして17歳となったエースが先に旅立つ。やがて17歳となったルフィもまた、海賊王となるべく故郷を旅立ったのだった。

街に潜んでいたサボは兵士に成りすまし、王族たちと同行することに成功する。ステリーは今度はガープを丸め込もうとするが相手にされず、初めて間近に見る魚人族の姿に震え上がってしまう。人々、そしてガープに見送られ、マリージョアへ向かうしらほしたち。高く昇っていき、どこまでも広がる空、初めて見た太陽の光の美しさにしらほしは感激する。そして、地上の美しさに見とれながら、亡き母、オトヒメの悲願を思い、自分だけでなく王国の皆も一緒に太陽の下へと願う。一方、ベティを除く三人の軍隊長たちはそれぞれ王族一行に接近、密かにマリージョアへ潜入しようとしていた。

詳細情報

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脚本

米村正二

演出

所 勝美

作画監督

伊藤修一

美術

齋藤 優

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