第872話
絶体絶命　鉄壁のルフィ包囲網！

ルフィたちが合流するまであと４分ほど、監視の目をすり抜けてカカオ島に接近していたサニー号だが、ついに発見されてしまう。警報が鳴り響き、カカオ島前方には集結した大艦隊、後方からはスムージー艦隊が接近する。挟まれては最後だと、ナミは島から距離を取るようジンベエに指示した。その動きを見たスムージーは、このまま背後を固めるよう指示を出す。前後を挟まれた状態でカカオ島に上陸したとしても、そこにはオーブンの軍勢が待ち受けており、逃げることは不可能、ここが終着点だとスムージーは言い切った。

カカオ島へ繋がる鏡に向かいながら、ペコムズはルフィにスーロンのことを教えた。自分は一度スーロンとなれば自制できずに破壊の限りを尽くす。そこで今夜の満月を利用し、自分が鏡から飛び出したらスーロン化して暴れる。それを利用して脱出しろと告げた。やがて、ブリュレの悲鳴と共に広場の鏡からペコムズが出現した。ブリュレに銃をつきつけて威嚇し、スーロン化するペコムズ。しかし、激怒したオーブンによりブリュレを奪い返される。さらに飛ばされたショックで、服の中に隠れていたルフィも見つかってしまう。

満身創痍のルフィを我先にと襲うビッグ・マムの子供たち。間一髪、この危機をサンジに救われ、カタクリに勝利したことを告げると、ルフィは安堵して気を失った。一方、オーブンの一撃で倒れたペコムズだが、ペドロのことを思い、自分を奮い起こして立ち上がるとさらに巨大化して、兵たちを一撃で薙ぎ払う。暴走してサンジを殴り飛ばしたものの、ルフィを見るとペドロの声に従い、必ず逃げ切れと言い残して広場に戻る。戦いの中、全身に無数の矢を受け、咆哮をあげるペコムズだったが、大丈夫だったぞと満足げに呟いた。

一部始終を目撃、衝撃のあまりペコムズの名を叫ぶサンジ。だが、その隙を突かれて地面に叩き付けられてしまう。サンジとルフィを見下ろし、これで終わりだと処刑宣告を下すオーブン。無数の銃口が二人に向けられる。しかしその時、港で火の手があがり、たちまち大混乱となる。部下からジェルマの軍団による砲撃だと報告され、おどろくスナック。すでに海上にはジェルマの艦隊が集結、レイドスーツで変身したイチジたちはルフィとサンジを狙う兵たちを一瞬で倒し、オーブンに茶会では世話になったと言い放つ。そして、サンジに自分たちもビッグ・マム海賊団に一泡ふかせようと思っていたと告げるのだった。