第840話
父子の訣別 サンジとジャッジ

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ジェルマ66の援護によりビッグ・マムの子供たちの追撃を逃れ、大頭目(ビッグ・ファーザー)へと籠城したルフィたち。一同を前にベッジは、自分と城が一体だと説明、自分が死んで城がなくなれば、中にいるルフィたちも敵前に放り出されエサになるだけだと説明する。危機的な状況にあることを理解しろと迫るベッジだが、突如、倒れるともがき苦しみ始めた。城の外ではすでにビッグ・マムが正気を取り戻し、裏切り者ベッジ、そしてお茶会を邪魔し、マザーの写真を割ったルフィへの怒りを爆発させ、力任せに城を殴りつけていたのだ。

苦しむベッジを見ておれず、夫と子供を見逃してほしいと懇願するシフォン。しかし、ローラに似た顔を見せたとビッグ・マムを怒らせてしまう。一方、ベッジを助けようとするルフィをナミとブルックが止める。サンジを連れ戻し”歴史の本文“の写しを手に入れた今、戦わずに脱出してワノ国でゾロたちと合流しようと説得するが、ルフィはベッジが受けているダメージは自分たちの分だと納得しない。そんな時、ここで愛する家族と部下たちを死なせるわけにいかない、全員が生き残る方法が一つだけあるとベッジが切り出した。

どんなに攻撃を受けても、基本、ダメージを受けるのはベッジ本人だけであり、中にいるルフィたちに影響はない。それは生身に戻っても同じだと説明するベッジ。城を解除して元の姿に戻ったベッジをシーザーが抱えて空から逃げようというのだ。危険な役回りを押しつけられ、ハチの巣になるのがオチだと納得しないシーザーだが他に方法はない。それまで黙って聞いていたジャッジから、何故、敵の罠にはまった自分たちを助けたのかと疑問をぶつけられたサンジは辛い過去を思い出しながらも、父親が悲しむと答えるのだった。

恩人であるゼフのことを思い、血を分けた家族の死を見捨て、あざ笑うような恥ずかしい生き方は見せられないと告げるサンジ。そして、ジャッジの襟元を掴むと、13年前、ヴィンスモーク・サンジは北の海で死んだ。お前は父親じゃない、二度と姿を見せるなと怒鳴りつけた。二度とサンジと東の海には手を出さないと約束したジャッジは、ベッジとシーザーが逃げ切るまでジェルマが護衛すると援護を買って出た。出来損ないに借りは作らないと言い残し、子供たちと共に出撃するジャッジ。シーザーも後に続き、ベッジが城を解除した。周囲を敵に囲まれた中、こうして生き残りをかけた脱出作戦が開始された。

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脚本

冨岡淳広

演出

中島 豊

作画監督

新垣重文

美術

白石美穂

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