第819話
母の願い ジェルマの失敗作サンジ

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囚人図書室の破壊に手こずり、火で燃やすことを提案したジンべエ。迷わず賛成したルフィは、本に火が回るとナミを連れて牢から飛び出した。ようやく落ち着いたナミから、この島にいる理由を尋ねられたジンべエは、自分と『タイヨウの海賊団』がビッグ・マム傘下だったことを教える。大丈夫かと心配するナミに、ジンベエは謀反だとあっさり言ってのける。やがて騒ぎを聞きつけて番兵がやって来た。ルフィはナミをジンべエに預け、サンジにプリンが騙していたことを教えるため、チェス戎兵たちを倒して城内を進んでいく。

見張りの兵士を眠らせ、意識を取り戻したレイジュと対面したサンジ。記憶をすり替えられたことを聞いたレイジュは、良い子すぎるプリンに不信を持ち密かに探っていたことを明かす。自分さえ犠牲になればみんなが助かると信じていたと自分を責めるサンジに、レイジュはこのままジェルマは滅ぶべきだと言うと、ルフィたちと逃げるようすすめる。バラティエのことを案じるサンジに、逃げることが先で考えるのは後だと諭したレイジュは、母のためにも死んではいけないと言うと、幼い頃に見た忘れられない記憶を語り始めた…

ジャッジはヴィンスモーク家復興のため、我が子に血統因子の操作を施し、感情を奪って最強の兵士にしようとしていた。それに抵抗するため、劇薬を飲んでしまったソラは倒れてしまう。やがて子供たちが生まれ、イチジ、ニジ、ヨンジが常人を超えた成長を遂げる中、サンジだけが感情を見せた。母が死んだのは自分のせいかと驚愕するサンジをなだめ、話を続けるレイジュ。病床の母は見舞いに訪れるレイジュから話を聞いてサンジの優しさを喜びながら、子供たちの成長を見届けられないことを詫び、ただ優しく微笑むのだった。

やがて母であるソラが亡くなり、サンジは心の支えを失う。そして、サンジは父からは失敗作だと言われ、イチジたちからは出来損ないとして虐げられる日々が続いたあげく、死んだことにされて地下牢へ閉じ込めてしまう。父に逆らえず、人目を避けて傷の手当をしてやるレイジュだが、コックになりたいというサンジの覚悟を知ると、その背中を押してジェルマから送り出したのだった。すべてを語り終えたレイジュは、サンジこそが母が命がけでジャッジに抵抗して生まれた感情を持った子供であり、そのために誰よりも優しい。そんなサンジが失敗作であるはずがないと諭すのだった。

詳細情報

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脚本

田中 仁

演出

上田芳裕

作画監督

新垣重文 

美術

吉池隆司

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