第782話
悪魔の拳　決戦！ルフィVSグラント

食料を手に入れ、島から脱出しようとしたルフィたちだったが、先回りしたプロディ中将に囲まれ逃げ場を失う。己の保身のため、基地へ侵入された事実を隠ぺいしようと覇気を込めた弾丸でルフィを狙うプロディ。ルフィはナミたちを抱きかかえると咄嗟にかわす。続いて麦わらの一味の反撃が開始された。一方、ルフィとの圧倒的な力の差に戦意を失ったグラントに、いつもの根性はどうしたと殴り飛ばすボナム。ザッパはかつて自分たちの上司だった青キジの教えを忘れたかと告げ、戦列に復帰にするためグラントを置いていく。

ルフィに再戦を挑むボナムとザッパ。それぞれ、青キジのもとで研鑚した息吹気功、二刀流でルフィに挑んだ。一人残されたグラントは青キジとの出会いを思い出していた。かつて、子供の頃、暴走した左腕を制御できず、島一つを壊滅状態にしてしまったグラント。しかし、偶然出会った青キジに命を救われ、海兵となり研鑚を続けたのだった。やがて成長したグラントは、ボナム、ザッパと共に、待機命令ばかりの現状に不満を訴えるが、青キジから焦るなと助言される。その言葉をかみしめ、グラントは再び戦意を取り戻した。

ザッパ、ボナムを倒したルフィ。やがてブルックも合流、いきなり砲撃を受けたがサブマージも無事だと言うのだ。ようやく船に戻れると安堵するナミ。だが、駆け付けたグラントはボナム、ザッパに後を任せろと告げ、ルフィに再戦を挑んできた。叫びをあげ、自分の意思で左腕の拘束具を外すと獣のような巨大な腕が飛び出す。そのグラントの覚悟を見たルフィはナミたちを先に行かせ、あらためてグラントに名をたずねた。すさまじい戦いが始まり、ルフィを岩に押し付けるグラント、ルフィもギア２で応戦、拳と拳が激突する。

グラントの怪力に上空へ跳ね飛ばされるルフィ。見違えるようなグラントの動きにルフィもその力を認め、渾身の一撃とグラントの拳が激突する。どちらも退かず、すさまじいせめぎ合いになるも、力負けしたグラントは敗れ去った。やがて目を覚ましたグラントはボナム、ザッパから、ルフィたちがすでに島を出たと聞き、負けたことを悔しがるも流石は５億だと感心、次こそは捕らえることを誓う。一方、船へ戻ったルフィたちだったが、せっかくの食糧を10分で食べつくしてしまう。ナミにどやされながら、何とかなると気楽なルフィ。サニー号は一路、ホールケーキアイランドを目指すのだった。