第710話
愛の決戦 新棟梁サイVSベビー5

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偽ドフラミンゴをブッ飛ばし、すぐさま最上階へ向かおうとしたルフィだが、傷ついた身体で、なおも戦いを挑むベラミーに足止めされていた。このままでは命が危ないとベラミーを止めようとするが、敵の心配をしている場合かと一蹴される。一方、王宮のある台地2段目で対峙したサイとベビー5の間に異変が起こっていた。取り逃がすまいと迫るサイの言葉を、プロポーズと思い込み舞い上がるベビー5。予想もしない展開に驚き、慌てて打ち消そうとするサイだが、すっかりその気になってしまったベビー5の耳に入らない。

ラオGの攻撃に倒れたチンジャオだが、サイの結婚話を聞くと起き上がり、猛反対した。敵であるベビー5の豹変ぶりが信じられないサイは、死んでくれと無茶な要求を突きつける。幼い頃、役に立たないことを理由に母親から捨てられたベビー5は、誰かの役に立てることが何よりも嬉しかったのだ。それで役に立てるのならと笑みを浮かべ、こめかみに銃口を当てるベビー5。あわててそれを止めようとするサイをチンジャオがさえぎる。やむを得ずチンジャオに一撃を放つサイ。その結果、チンジャオの錐頭をへし折ってしまう。

間一髪、ベビー5の頬を叩き、死のうとすることを止めさせたサイ。なぜ叩かれたのかわからず、役に立ちたかったと訴えるベビー5。その表情にウソはなく、どれほど過酷な環境で生きてきたのかと言葉を失うサイ。そして、本当に自分がチンジャオの錐頭をへし折ったのかと倒れたチンジャオを凝視する。意識を取り戻したチンジャオはもう怒ってはおらず、サイが自らの力で奥義を極め、自分を超えたことに感極まり、サイの武脚跟に錐龍錐釘の名を許した。そして八宝水軍の継承、結婚を含めすべて自由だと抱擁するのだった。

その喜びもラオGの奇襲によって断たれてしまう。秘技、戦闘保拳により取り戻した全盛期の力と練り上げた技でサイを始末しようとするラオG。そして、サイをひよっ子同然にあしらいながら、敵であるベビー5を盾にしなかった甘さをバカにする。ラオGが自分を助けにきてくれたと喜ぶベビーだが、その理由が便利な女として利用するためだと知って涙を流す。それなら自分が勝ったらベビー5を妻にもらうとサイは言うと、ラオGを錐龍錐釘で倒した。このサイの活躍によって、ラオG、ベビー5の二人の幹部が脱落。今、ここに八宝水軍新棟梁サイが誕生、勝どきを上げるのだった。

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脚本

中山 智博

演出

小牧 文

作画監督

川村 敦子

美術

白石 美穂

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