第642話
世紀の謀略 ドフラミンゴ動く!

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シーザー引き渡しまであと2分。ドフラミンゴを待つローのもとに、サンジから連絡が入った。ドフラミンゴを裏切ったヴァイオレットと一緒に逃げ回るサンジたちは、組織の追跡に苦労している真っ最中だったが、入手した情報は一刻を争うものだったのだ。その情報とは、ドフラミンゴが王下七武海を脱退していないという衝撃的なものだった。あまりの衝撃に状況がつかめないロー。話は少し時間をさかのぼり、ヴァイオレットの能力でサンジが見せられた映像、麦わらの一味がドレスローザに到着する少し前の出来事だった。

七武海を脱退、さらに国王の座まで辞任したドフラミンゴのもとに、国民たちが真意をたずねようと集まっていたところ、世界貴族直轄の組織CP-0の船が現れた。そして、ドフラミンゴのことはすべて誤報だったと伝えたというのだ。しかもこのことは正式に発表されるまで秘密で、海軍元帥サカズキでさえ知らない事実だった。愕然とするローの前にロビンの分身が現れ、自分とウソップは動けないが無事であることを伝える。ローの武運を祈りながら消えるロビン。やがてローの前に、ドフラミンゴと海軍大将の藤虎が現れた。

そのころコリーダコロシアムでは、ルフィが出場するCブロック予選が始まっていた。ルフィが変装して出場していることを知ったキャベンディッシュは乱入しようとする。しかし、寸前で係員たちに止められ、そのため、ルフィが出場していることを抗議しても聞いてもらえないでいた。一方のルフィは順当に周りの選手たちを倒していくが、正体を隠すためゴムゴムの能力を使えないことに苦慮する。それでも周囲の選手たちを圧倒するルフィの姿は徐々に観客たちに注目され、やがて大きな声援を受けるようになっていった。

余裕の笑みを浮かべるドフラミンゴに対して、憤りのない怒りをあらわにするロー。わずか10人程度の自分と麦わらの一味をだますためだけに世界中をあざむいたことに不条理を感じたからだ。大きなマジックほど意外に簡単なところに種があると言うドフラミンゴに、ローはそんなことは思いついてもできるものでないと反論する。そして、世界政府を使ってこんなことができるとしたら天竜人くらいだと言ったローは、ヴェルゴの残したドフラミンゴの過去を知らないことが命取りになると言う言葉を思い出す。やがてドフラミンゴは、笑顔のまま怒りをあらわにすると、ローに「お前を殺したかった」と告げた。

詳細情報

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脚本

田中 仁

演出

細田雅弘

作画監督

北崎正浩

美術

白石美穂

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